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カテゴリ:映画
「フラッシュ・ゴードン」といえば、アメリカンコミックの古典。1930年代に、「火星人地球を攻撃す」といった連続活劇映画として人気を博した。ポルノ・パロディの「フレッシュ・ゴードン」も、家には録画があったと思うけど、1980年台に映画化された1作は公開当時は酷評されたけど、クイーンが音楽を担当したこともあって近年は再評価、再上映もあった。これが沖縄では公開されないようなので、録画してたのを視聴。「フラッシュ・ゴードン」'80だ。
クイーンによるテーマ曲はブライアン・メイの作。他の曲は、ほとんどインストだが、メイ以外のフレディやテイラー、ディーコンもそれぞれ曲を手がけたようだ。今もよく出囃子で使われる、あのテーマ、僕はファンではないけれど、クイーンの曲の中では好きな方だ。 フラッシュ・ゴードンってのは超人でも宇宙人でもなく、ニューヨーク・ジェッツのQBなのだった。地球を破滅させようとするのがミン皇帝って、もろチャイニーズで、これは今だったらヤバいだろう。マックス・フォン・シドウがアジア風メイクで怪演。 ザーコフ博士役がトポルで、その記憶の中にはユダヤ人迫害があって、これは「屋根の上のバイオリン弾き」を彷彿とさせる。あの人、3月に亡くなったんだっけ。博士に巻き込まれる形で、フラッシュとヒロインのデイルが惑星モンゴへ。 ミン皇帝の圧政化で、森の国アーボリンとかホークマンたちが不自由な思いをしている。彼らを奮い立たせて、ミン皇帝に対抗しようとフラッシュが呼びかける。フラッシュ役のサム・J・ジョーンズ、映画がこけたために、その後は鳴かず飛ばずだったけど、これ見ると案外悪くないけどな。メロディ・アンダーソン扮するデイルも、結構アクションで活躍する。アーボリンの王子役が、後にジェームズ・ボンドになるティモシー・ダルトンだ。 女優陣のキャストも面白い。ミン皇帝に好かれちゃうデイルのメロディは大したことないが、皇帝の娘にオルネラ・ムーティ、指揮官にマリアンジェラ・メラートと、イタリア女優が起用されている。ディノ・デ・ラウレンティス製作だから、これはチネチッタで撮影された? チープめな特撮は、敢えて意識してかも知れない。少し尺が長かったけど、惑星の造形の面白さなんかも含め、個人的には、結構、捨てたもんじゃない1作だったと思ったけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
何だよ、桜坂劇場でやるってよ、全く
(2023年07月04日 22時20分44秒)
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