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なまず的日常見聞録

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2024年07月02日
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カテゴリ:読書
「沖縄戦記 鉄の暴風」('50 沖縄タイムス社刊)を、ようやく読了。勿論、図書館で借りたのだけど、以前も一度借りたものの、手をつけず終いで返却。二度目にしてだけど、本当は慰霊の日までに読み見終えるつもりが、ずるずると延びてしまった。

沖縄独自で出版された沖縄本の元祖とも目されている。沖縄タイムスの記者たちが実際に体験したものに加え、戦後の聞き取り調査によって、沖縄戦の状況を具に記する圧巻の記録。当然、市民、庶民の目線、視点から描かれたもので、沖縄戦の状況を、ほぼ余すことなく伝える、基本中の基本、沖縄県民ならずとも必読の一冊と言える。

時系列で追う形ではなく、それぞれの章で、姫百合学徒隊を取り上げたり、慰霊の日後に、取り残されらウチナーンチュたちの南部、北部へのそれぞれの迷走、彷徨の様子等が綴られる。同時代をリアルタイムに生きた記者たちの生々しい描写が息づく。戦時下のルポルタージュとして、資料として一級の価値のある内容だ。

折しも、陸上自衛隊が、沖縄戦を指揮した牛島満司令官の辞世の句を、ホームページに掲載したことが話題というか非難の対象になっている(本書にも掲載されている)。これは前からのものなのか、最近になってのものなのかは定かではないが、敗軍の将であり、かつ、その判断ミスにより市民の犠牲を拡大させた張本人の言葉を、さもありがたいもののように取り上げる姿勢に首を傾げざるを得ない。不謹慎といったこと以上に、今後、図らずも日本の戦略を担うであろう自衛隊が、過去の失敗に学ぶ姿勢がないことに疑問を感じる。こういった繰り返しが、今の没落する日本を招いたことは間違いない。勿論、沖縄県民の神経を逆撫でするような倫理上の問題もあることは言うまでもない。

​この、「鉄の暴風」、タイムス社から増版を重ねてはきたが、先月、筑摩書房から文庫で刊行された。正直、筑摩は、かつての仕事上の問題で、決して好きな出版社ではないけれど、こと、この出版に関しては極めて良い仕事をしたと言える。沖縄県内を超えて、日本全国で広く読まれなければならない一冊故に、この刊行はふさわしいものだ。読み終わったばかりではあるけれど、自分も、いずれ、この文庫版を入手したいと思う。





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最終更新日  2024年07月06日 22時44分30秒
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