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カテゴリ:音楽一般
J・D・サウザーの訃報は、ちょっとショックというか驚かされた。78歳という年齢ながら、今も現役で活動していたそうだし、カーラ・ボノフとのツアーも予定されていたそうだ。だから、病気というか、突然のことだったような感じで、意外感が強かった。まあ、かつての盟友グレン・フライは、とっくに、ではあったのだけど。
まあ、ブランクは長かった人ではある。70年代にソングライターとして頭角を現し、イーグルスに数々のヒット曲をもたらした。自身もアルバムを出すようになり、"ユーアー・オンリー・ロンリー”のような大ヒットも生まれた。それでもアルバム4枚を出しただけで、その後は成りを潜める。曲の印税だけ充分食っていける故のマイペースぶりだったろうか。 ソロ以外にも、サウザー・ヒルマン・フューレイ・バンドなんてのもあった。先輩にあたるリッチー・フューレイやクリス・ヒルマンよりも名前が先にあるくらいだから、当時はサウザーの方がスターだったわけだ。しかし、1984年の「ホーム・バイ・ドーン」を最後にぷっつり。新作が届けられたのは、それから28年後のことだった。 「イフ・ザ・ワールド・ワズ・ユー」'08はなぜかジャズのアルバムだった。まあ、悪くはないかなってところで、このアルバムを提げての来日公演も行われた。そこで、印象に残ったのは、やっぱり、“フェイスレス・ラヴ”とか“ブラック・ローズ”といった、かつての名曲だったけれど。でも、本人は過去のイメージを払拭したかった?"オンリー・ザ・ロンリー”では、わざとコケてみせたりして、まあ、仕方なく演るかみたいな調子が見られたのだけど。 イーグルスも、実質28年ぶりに「ロング・ロード・アウト・オブ・エデン」'07というアルバムを出したけど(未聴)、その中で取り上げられた“ハウ・ロング”は、JDのデビュー盤からのナンバーだった。でも、JDには何の連絡もなかったらしい。かつて、同じ部屋に住んでロングブランチ・ペニーウィッスルなるユニットを組んでいたグレンからも、ソロアルバムで何曲か佳曲を提供したドン・ヘンリーからも。JD自身は、そんなロックビジネスの有り様に嫌気が差して一歩身を引いていたのかも知れない、これは想像でしかないけれど。 イーグルスのツアーってのは終わったの?あのバンドも、いい加減、長年の商売を終わらせようとしているようだ。そんな矢先のJDの訃報。何気ないけれど、これはとても一つの時代の終わりを感じさせる。栄光の日々も友情も、何もかもがもう遠い昔のこと。せめて、今宵は飲み明かすか、せいぜい、ブレイク・マイ・ハートさ。RIP お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年09月22日 00時49分02秒
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