Meanings of Mine

＝Daryl Hall and John Oates -- One On One＝
～ホール・アンド・オーツ -- ワン・オン・ワン：家に帰ろう～


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もうこの仕事にも飽きたよ
これ以上の成約も望めそうにない
同僚と顔をつき合せて、場に馴染んだとしても、何が変わる？
誰もこのビジネスを盛り上げようとなんかしてはいないよ
君が触れる魔法を感じるよ
もう少し近くにいてくれたら
それは僕にとって大きな安らぎだ
理解してくれるかい
時間切れだ
もう僕はこの職場を去るよ

僕と君とで　今夜ゲームをしたいんだ
僕と君とで　決めたいんだよ
僕と君とで　今夜ゲームをしたいんだ
僕と君とで　そう、ゆっくりと

僕に逢えなくて寂しくないなんて言わないでくれよ
君の事はよく知っているからね
今夜私がここに来るって知っていたの？って聞くけれど
そんなことは野暮な問いだよ

僕と君とで　今夜ゲームをしたいんだ
僕と君とで　決めたいんだよ
僕と君とで　今夜ゲームをしたいんだ
僕と君とで　そう、ゆっくりと
君が知る必要のあるのは、たったそれだけだよ

もう他の何もいらない
僕と君とで　今夜ゲームをしよう…

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kchikuさんからのリクエスト。

One on Oneは本来一対一でのやるバスケット・ボールのこと。チームプレイに疲れ、お前と二人でOne on Oneをしたいということだが、ホール＆オーツのライブでダリル・ホールが言うには、「長い期間のライヴツアーはそりゃぁホームシックになる。家に無性に帰りたくなるんだよ。そんな気持ちを書いた歌だ」と（多分…）。そういう意味合いをバスケットに比喩した詩なのだろう。

辛い仕事は多く、その辛さは多種多様だ。ホワイトカラー職といえども例外なく大変だ。
先日ある顧客から、設計者の悲劇を聞いた。
そこの会社の設計者の勤務体系はフレックスだが、通常は朝10時から夜4時までと18時間労働が常識。救急車がやってきて、どうしたのかと尋ねると「あぁ、あそこの設計の一人が血を吐いて倒れたんだよ」というのが年に数回はあるそうだ。
上司に体調の不調を訴えると、そんな心配事は倒れてからすればよい、という返答。とにかく新商品投入の回転率の速さに対応すべく、膨大な仕事量と短納期が故の悲劇だ。

こんな光景は稀ではないはずだ。

また単身赴任も辛い。
あまりよろしくないのは、赴任先で自分の役割を果たした後に元の職場に戻れるのか？ということだ。
自分の留守中に今までの自分の仕事を引き継ぐ人間が育成され、戻れる自分の机が無いとか、自分の留守中にその部署のミッションが変わってしまい、戻っても自分にお似合いの机が無いとか、また自分の留守中にその部署が赤字決算であったらもう戻るに戻れない…、ということは珍しいことではない。
だから自分の役割を果たした後、もし元の上司の社内での影響力が強ければ戻っては来れるだろうが、元の職場に戻れなければ転勤先でのお荷物か、もしくは早期退職プランに乗って辞めるか…。
そんな赴任を何度も経験して時流に乗って偉くなる人もいれば、くすぶって終わってしまう人もいる。ただどちらにしても単身赴任は大変なことだ。

でも最悪の状況であっても、帰るべき家族はどこかにはきっとある。
そしてその家族はあなた方を待っていてくれる。

愛犬の鳴き声が遠くに聞こえる。
母親の味噌汁の匂いが漂ってくる。
娘の笑い声が聞こえる。
カミさんの話し声が聞こえる。
そして呼び鈴を鳴らし、玄関を開ける。…「帰ったよ。ただいま！」

そんな家路へ向う時間が人間として至福だ。

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　　　収録アルバム

Daryl Hall and John Oates / H2O
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　　　推奨アルバム

Daryl Hall and John Oates / Rock'n Soul Part 1 (From A To One)