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カテゴリ:大学受験
大学受験で論文を提出しないといけない生徒さんに色々とアドバイスをして、実際に書いてもらったのを今日、確認した。
私としては、あくまでも「案」としてアドバイスしていたつもりだったのであるが、なんとそこに書かれていたのは、私がアドバイスしたそのままであった。 しまった、手を出しすぎていたか・・・ 論文の後面接があるので、きちんと「自分の言葉」で書かなければどうしようもないし、自分の人生にかかわることを「他人の言葉」で書くという姿勢には正直、ショックを覚える。 どう書けばいいのか分からない、ということだったので、とにかく「書く」ということを優先させた結果だったのかもしれないが、それにしても、もうちょっと内容を膨らませるとか、アレンジを加えるとか出来なかったのか。 いや、やはり私がやり過ぎたのが原因か。。。 今の生徒さんは、他人が言ったことを自分が考えたかのようにするのが上手い気がする。 読書感想文も、インターネットでのっているものがあると、すぐさまそれを写して、自分が書いたかのように出す人もいる(ただし、同じことをする生徒が多いため、最近はすぐにバレてしまうようではあるが)。 また、「どうすればいいか」と聞いてそれに答えたことで上手くいかず注意を受けると「言われた通りにやったのに、なんで怒られなきゃいけないんだ」という態度を取る者も少なくない(過去にいたなぁ、そういう講師)。 彼とこの話をしたとき、「今の子は、すごくズルイと思うんだよ。『どうすればいいか』をすぐ聞くのは、『仕事に対して熱心』なのではなく、『決定権をすべて他人にゆだねることで、自分に被害が及ばないようにしている防衛線』という気がしてならない」と言っていたのを思い出す。 そのときは『なるほど』と思い、それからは講師の指導についても注意するようにしていたのだが、生徒さんの方にはあまり注意を払っていなかった。 この生徒さんには、ショックを受けたこととその理由を率直に話し、こういうことをするのであれば、これからは一切何もしない、と宣言する。 私に見せる前から、生徒さんは言葉少なであったので、多分何かしらのことは感じていたとは思われるが、ハッキリ言われたことで、黙ってしまった。 本当に分からないのであれば、「どこがどう分からないのか」を伝えるべきであって、他人任せでいては何も道はひらかない。 百歩譲って、本当に「何も分からない」ということであるなら、厳しいようであるが、この手の受験をあきらめた方が良い。そんな甘いことで受かるものではない。 数週間前から、この生徒さんは、何か提案すると出来ない言い訳ばかりしていた。 この時点で、突き放すべきであった、と私自身も反省する。 「受かる」ことも大切で必要なことであるが、私はその前のことを大切にしたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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