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カテゴリ:数学、算数
「生徒さんが変な計算方法をするんです。」
打ち合わせをしていたときに、中3生を教えている講師の人にこう言われた。 変な計算方法? 詳しい話を聞くと、確かにすごい計算方法をとっている。 あ~、これはマズイ!! そういった計算方法をしていると、こういった問題のときに解けないでしょう。 私が紙に問題を書くと、 「このタイプのときも解けません。」 講師の人が別の問題を紙に書く。 マズイ、とにかくマズイ。 今のうちに直さないと! 私が見たところ、中1の1学期の範囲の教わり方がマズイのではないのかと思われた。 生徒さんのファイルで通塾歴を調べたところ、その頃、某個別指導塾に通っていた。 あ~、あそこか!あそこは、講師の時給が安いから講師が手を抜いたな!(手を抜くも何も教え方自体が下手だった可能性も考えられるが) 個別指導は、講師の時給が家庭教師よりも安いところが多い。 (もっとも同じ日に生徒さんを複数教えるため、一日にたずさわる指導時間が家庭教師と比べて長く、総収入は多いというメリットはある) また、塾は家庭教師に比べて「教室維持費」がかかるという側面ももっている。 しかしながら、「人」がやっていることであるので、講師が「時給」という観点でとらえてしまった場合、「それなりにしか教えない」という危険性も持っている。 また、家庭教師と違って講師が保護者の方に直接会わないため、教室長もしくは塾長がきちんと管理していない場合、これまた「それなりに」になってしまう。 これがあるから、1対1指導は怖い。 中1の最初の時点で教えていたときは、そのやり方でも解けた、のであるが、どうやらそれをすべての計算に使うようにしたため、今、大変なことになってしまっている。 生徒さんがそういった計算方法をしていたら、途中で直すチャンスはいくらでもあった、と私からみると思うのだが、「それなりに」やっていたのだろう。 ちなみに、集団塾だった場合、こういった教え方はしない。 たとえは悪いが、 ちょっとした怪我だったのに、腕の悪い医者にかかってしなくてもいい手術をされて持病になってしまった という感じである。 担当の講師の人と話し合った結果、そのままにするともっと大変なことになるので、普段の勉強とは別に、計算の課題を出して直していくことにした。 もう一年早かったらもっと楽だったんだけど、2年分それできてしまっているから、これは厳しいぞ。 しかし、こういった指導のミスは「1対1」の指導を行っている以上、ウチでも起こる可能性がある。 これを他山の石として、これからの指導に生かしていかなければ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/04/24 09:40:23 PM
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