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カテゴリ:ホルモンバランス/不定愁訴治療
「バストアップ」というテーマは女性にとって永遠なのでしょうか
私のところにも数多くのバストアップに関する質問があります 私は「内科的アプローチ」ですので、豊胸術のような外科的な回答はいたしません 内科的な考え方で申しますと、バストアップを実践する場合はまず「女性のバストはなぜ大きくなる?」ということを理解せねばなりません 乳房を構成する要素は *脂肪 *乳腺 *繊維 *その他(血管、リンパ管など) です このうち、バストの大きさに関係するのは「脂肪」と「乳腺」、ハリに関係する「繊維」です 乳腺肥大によるバストの肥大は「分娩後の女性」に認めます しかしこれは一時的なものなので割愛します 大きさに関わる「脂肪細胞」ですが、これは「ダイエットと真逆」です ようするに「バストに関わる脂肪細胞を太らせる」ということです 脂肪細胞は全身に存在します 過剰なエネルギーを摂取した場合、なぜ「一部の脂肪細胞だけ」が「太る」のだと思いますか? 逆も言えます「なぜダイエットしても一部の脂肪細胞だけが痩せないの?」 「肥満:部分肥満」も「痩せ:部分痩せ」もそれに関わるのは「カロリー」ではなく「ホルモン」と「細胞反応性」です 人の脂肪細胞は *ホルモンの種類 *部位別の脂肪細胞機能 によって「どこの脂肪が肥大し、どのこ脂肪が縮小するか?(またはどこの脂肪細胞が痩せ、どこの脂肪細胞が痩せないか?)」をコントロールしています 脂肪の沈着/分解に関わる因子、とくに「部分肥満/痩せ」に関わる因子は *リポタンパクリパーゼ *ホルモン感受性リパーゼ *エストロゲン *プロゲステロン *コルチゾール *テストステロン です これらの分泌量、バランスによって「どこに脂肪を蓄え、どこの脂肪を分解するか?」が決定されます 詳しいお話は避けますが、この問題(ホルモンと部位別脂肪代謝)について積極的に研究を行っているスウェーデンの研究チームは 「女性ホルモンのうち、エストロゲンとプロゲステロンを同時投与すると、女性の骨盤・大腿部の脂肪沈着が増加した」「女性にプロゲステロンを投与すると、その部位のリポタンパクリパーゼの活性が上昇した」という論文を発表しています これはどういうことかというと、女性のバストの大きさが遺伝によって変化したり、食事や妊娠によって変化するのは「遺伝子」によるものよりも「遺伝によって受け継いだホルモンバランスである」ということです また、加齢によって起こるバストの問題も、このホルモンバランスによるものが大きいのです ダイエットとバストアップ この「矛盾する問題」を解決するのもダイエットには重要なテーマでもあり、女性のダイエットをお手伝いする上で気を使う部分です 人気blogランキングへ ブログランキング参加中! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.05.16 18:54:23
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