手足口病が増加していると耳にすることも増え、保育園にも自治体から手足口病の注意喚起についての用紙が届くなど、手足口病について意識することが増えてきました。
こどもの3大夏風邪の1つとも言われている手足口病。
他2つは、ヘルパンギーナ、咽頭結膜炎(プール熱)。
夏季に流行しやすく、7月にピークをむかえるといわれています。
もうすぐ7月にもなりますし、今回は手足口病について、書いていきたいと思います。
【原因】
コクサッキーウイルス、エンテロウイルスなどにより発症。
一度なると免疫はできるが、複数のウイルスや型があるため、再発することも多々ある。
潜伏期間は、3日〜6日。
飛沫感染、接触感染
→くしゃみ、唾液、便
ウイルスは水ぶくれの中にもいるため、やぶれて感染
夏に流行ると言われていますが、近年秋、冬の感染も増えてきている。
感染者の90%が5歳以下で、2〜3歳の感染が多い。
【症状】
⚫︎水ぶくれ
5〜7㎜の小さな水疱ができる。
口の中、手のひら、足の裏、肘、膝、おしりにできる。
口内炎のような潰瘍も形成する。
→3〜7日で、自然にかさぶたになっていく。
痛み、かゆみは個人差がある。
⚠️触らず、掻かないことが大事。
⚫︎発熱
全くでないか、2.3人に1人くらいの割合で、37〜38度台の微熱がでる。
38度以上でるのは、30%ほどと言われている。
1〜2日程で解熱する。
3日以上であれば、別の病気の可能性もあるので、病院へ相談必要。
⚫︎下痢、嘔吐、頭痛
⚫︎症状軽快して1か月以内に、爪がはがれることもあるが、自然に治る。
【治療】
特効薬はなし。対処療法をしていく。
熱や痛みに対して解熱鎮痛剤。
かゆみに対して、抗ヒスタミン薬が処方されることも。
石鹸で手をしっかり洗ってから塗布する。
保湿剤だけでは効果は期待できない。
なかなか痒みがよくならないときは、弱ステロイド➕ワセリンが処方されることも。
【予防】
エンテロウイルス、コクサッキーウイルスは、アルコール消毒剤に対する抵抗力が強い。
酸性アルコール消毒剤が有効。
ワクチンはなし。
石鹸での手洗い、うがい、マスクの着用。
⚠️2〜4週間は、便からウイルスがでているので注意必要。
【食事】
口の中の水ぶくれがやぶれてできた口内炎がひどくなると、口の中にものを入れると刺激になり、食べれなくなることもある。
お茶を少量ずつ飲み、脱水に注意していく。
熱い、冷たい、酸っぱい、辛いものは避けて、
喉ごしのよい、刺激が少ないもの(やわらかくしたうどん、ゼリー、プリン、豆腐、おじや)を促していく。
【大人がかかると】
症状が重くでる。
とにかく痛い。足の裏が痛くて歩けなくなることも。
インフルエンザのようなだるさや関節痛、筋肉痛がでることも。