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カテゴリ:茶木の音楽紀行
彼の家はディーリングハウゼンの駅を通り越して5分ほど車で行った小高い山の上に
あり、両親と一緒に住んでいたが違う棟が彼の住まいのようだった。 ドアを開けて家に入ると一人の女性が出て来た。 見るとそれはいつも一緒にレッスンを受けているレナーテというメゾソプラノであり 、彼女の横には3歳ぐらいの女の子がいた。 僕が驚いて立ち竦んでいると、レナーテは「そういうことなの」というように恥ずか しそうに微笑んだ。 彼女は僕たちのために野菜がたくさん入ったスープを作っていてくれて、お腹ぺこぺ この僕たちは無言で2杯ぺろりと平らげた。 食事が終わると僕はソファーで少し昼寝をした。 慣れない仕事で疲れてしまい、今から歌を歌うという感じからは程遠かったが、クワ ストフは全く平気みたいで、へとへとの僕を見てレナーテと一緒に大笑いしていた。 うとうとしたところでレナーテに起こされ目を開けると二人とももう出掛ける用意を して僕が起きるのを待っていた。 彼らは娘のアンナを隣の棟の両親の所に預けて、僕は意識が朦朧としたまま3人で車 に乗り込んだ。 その日の授業が終わりアパートに戻っても腕や足が痛くて動けなかった。 これからこの仕事を週3回やらなくてはならないのだ。 考えるとうんざりしたが乗りかかった船だ、少しの間やってみるしかない。 月曜日・土曜日の朝と水曜日の授業の後昼から働いた。 水曜日の仕事が長引くと夜遅くなり真っ暗の中を絨毯を運んだ。 つづく お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.01.18 10:29:45
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