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日本を発つに当たって、心残りは大好きな3匹の猫たちだった。毎日をともにして、7年。家族同然にかわいがっていただけに、この決別は本当につらかった。
猫のことはまたいつか長々と書くことにして、私の軌跡の続きを。 留学は高校のときに1ヶ月だけアメリカのシアトルに交換留学で行ったことがあったけれど、本格的な留学は初めて。もう、心躍りながら飛行機に乗った。 エージェントが予約してくれた飛行機は、香港経由。そこで大事件発生… 乗り換えのときにまた航空券を出さないといけないと思い(本当はその必要はなかったんだけど)、国際線乗換え口で航空券を出したのもつかの間、乗り換えの出発ゲートについた頃には航空券は跡形もなく私の手元から消えていた。 そして、香港で時計を1時間遅らすことなど頭の片隅にもなかった私は、30分後にイギリス行きの飛行機が出発してしまうと思い込み、パニックに陥った。 日本語は通じない。頼れる人もいない。そして、航空券は何度探してもカバンの中にもどこにも見当たらない。半べそをかきながら、カウンターまで行って、片言の英語で事情を説明する。「I lost my air ticket...」そういうのがやっとで、カウンターの優しそうなお兄さんが「本当は、格安航空券をなくすと追加料金がかかるんだけど、君には特別サービスで、ただにしてあげるよ」と言ってくれたときには、涙でお兄さんの顔が見えなくなっていた。 チケットの再発行にかかること15分。私はもう気が気ではなく、後15分でイギリス行きが出発してしまう~、と涙で落ちた化粧など気にする間もなくダッシュで出発ゲートに戻る。 出発ゲートでのほほんとしている添乗員ぽいお姉さんに「イギリス行きの飛行機は、もう、出てしまったんですか!?」とすがりつくように聞くと、「イギリス行きは、あと1時間ほど後になります」という涼しげな返事。 「え??」 と始めてその辺の時計に目をやる。そして、そのどたばた劇の一部始終を見ていた周りのさすような視線にも気づく… ほほほ、これが私の冒険の幕開けだったのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2003.07.20 21:30:24
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