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2012年04月07日
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昭和54年(1979年)、 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」(原題 Japan As Number One) という本が出版され、世界的ベストセラー となりました。

著者は、アメリカの社会学者・エズラ・ファイヴェル・ヴォーゲルヴォーゲル氏 は、日本中国 を中心に東アジア諸国の研究を続けてきた人物です。


              ヴォーゲル氏
                       ヴォーゲル氏

Japan Is Number One」 ではなく 「Japan As Number One」 としたのは何か意味があるのか私には分かりませんが、文字どおり訳せば 「第一位としての日本」 ということでしょう。つまりは このときの 日本が、経済や技術で世界第一位だ というのです。

この著書のなかで、ヴォーゲル氏 は、奇跡的といわれた 戦後日本 の復興 と 高度な経済発展 の要因を分析して、 “日本的経営” を高く評価しています。そして

  「その基盤となっているのは、日本人の学習意欲の強さと読書習慣の高さだ

と述べています。そして、当時の国民の能力について

 「日本人の数学力はイスラエルに次いで2位、科学分野で2~3位、情報については7位

と言っています。また、

 「英語力は他の国よりも劣っているが、将来はともかく、今の時点では大きなマイナスではない

とも語っています。そして、それを補うものとして

 「優秀な通商産業省や大蔵省主導の経済への強烈な関与が、さらに日本の競争力を高めている

と指摘しています。

ヴォーゲル氏 は、この 「ジャパン・アズ・ナンバーワン」 出版の16年前の 昭和38年(1963年) に、 「Japan’s New Middle Class」(日本の新中間階級-サラリーマンとその家族) という本を書いて、

    「この世代が、近未来に 日本 を最先進国に押し上げるだろう

と予告していました。

Japan’s New Middle Class」 で書かれた “日本の新中間階級-サラリーマン” とは、今では 後期高齢者 となっている元サラリーマンの世代です。現役のころは “猛烈社員” とか “エコノミック アニマル” などと呼ばれた人たちです。

ジャパン・アズ・ナンバーワン」 出版前年の昭和53年(1978年)10月中国 の実力者となった とう小平(とうしょうへい) が来日。新日鉄君津製鉄所トヨタ自動車 の先進施設を視察し、東海道新幹線 にも乗って、日本の躍進振りに眼を見張りました。

とう小平 は、続いて1979年1月アメリカ を訪問。各地の工業地帯を訪れ、ロケット・航空機・自動車・通信技術産業 を視察しました。


         カーター大統領ととう小平
                カーター大統領(右)と とう小平(1979年)

とう小平 は、日米両国 の先進技術を目の当たりにして、はるかに立ち遅れた 中国 の発展を目指し、政治・軍事は 共産党一党独裁 のまま、経済は 資本主義 を採り入れた、改革開放路線 を強力に押し進める政策を開始しました。

当時の世界は、アメリカソ連 の両大国と、それぞれに組する 東西両陣営 の 対立冷戦時代。対立の始めのころには キューバ危機(2011年10月18日のブログ参照) のようなこともありましたが、その後はかえって不思議な安定感がありました。

このなかで日本は、西側自由主義諸国 の一員として、アメリカ の核の傘に入り、国防費を安上がりにして、当時の国民の勤勉努力により、もっぱら民生機器を開発量産して経済力をたくわえ、ナンバーワン といわれるまでにのし上がりました。

日本 は、このころから数年後までがもっとも良い時代だった、と私は思います。私個人としても、この時は50歳代前半。仕事にも健康にも恵まれて、最高に働き甲斐のある良い時期だった、と昔を振り返っています。
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ジャパン・アズ・ナンバーワン」 の刊行から三十数年。今の 日本 はどうでしょうか ? 中国改革開放路線 を推し進めて経済大国になりましたが、これからどのように進むのでしょうか ? 81歳で今も健在な ヴォーゲル氏 はどう見ているのか、聞いてみたいですね。







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最終更新日  2012年04月07日 15時25分29秒
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