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カテゴリ:読書案内
【ロバート・キヨサキ/金持ち父さん貧乏父さん】
いかにして働かずにお金を儲けるか、不労所得を得る方法 この数週間、私は読書に励んだ。 季節的に過ごしやすくなったせいもある。 単に楽しむための読書なら文学が一番とっつきやすい。でも私はあえてお金にまつわる指南書を手にしてみた。 仕事というものに対する姿勢とか考え方などを、今一度振り返ってみたいと思ったのだ。 お金のために働かざるを得ない自分。資本主義社会の世の中では、このお金こそが人間の価値さえ決めてしまうという残酷な現実。 自分はお金に振り回されていると知りながらも、何一つ打開策など浮かばず、虚しく時間だけが過ぎていく・・・ 私は、日系アメリカ人で事業に成功したロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』を読んだ。 サブタイトルは“アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学”である。 これは、起業家であり投資家でもあるロバート・キヨサキの提案であり、「自分はこのようにして成功した」という体験談であると私は捉えた。 内容をざっくり言ってしまえば、いかにして不労所得を得るのか、ということである。 働かず(肉体的な勤労をせず)にお金を儲けるというのは、このご時世、なんとも胡散臭い話ではある。 だが実際、そのようなマネーゲームは確実に存在する。 その一つが投資である。 時代の先を読み、情報を収集し、精査し、ここぞと思う天の時を狙い、投資する。 読みが当たれば莫大なお金を儲けることになるが、はずれれば大損することになり、下手をしたら一文無しである。 他に、小さなアイディアを出発点として、働かなくてもお金を稼ぎ出す仕組みを編み出し、そのアイディアを売る、という方法がある。 この知的財産は半永久的なものであり、成功すれば全体の1%乃至4%とされる勝ち組に分類される。 私が注目したのは、この不労所得を得るための秘訣とは何ぞや?ということである。 ロバート・キヨサキはそれについてこおう述べている。 『金持ちになりたければお金について勉強しなければならない』 単純明快なことだが、確かにそうだ。 経済学の基礎的な知識がなければ、世の中のお金の流れなど理解できないし、運用もできまい。 さらには、お金を失うことに対する恐怖心に打ち克つことも説いている。 つまり、ひと財産築いた人で、そこに至るまでに一度も損したことがないという人はいないと言うのだ。 これは、投資することに躊躇したり、臆病風に吹かれていたら、いつまでたっても大金を手にすることなどできないという裏返しでもある。 私の友人にI さんという個人の投資家がいる。(資産はおそらくウン千万円と推測される。) I さんはロバート・キヨサキの本を1ページも読んだことはないが、おおよそ同じことを言っている。 「投資はギャンブルだよ。思い切ったことをやらなくちゃ、お金なんて増えないよ」 「日経新聞はバイブルだから読むのは当然。他にもいろんな本とか読んで情報を収集して常に勉強しなくちゃ」 「バカを相手にするとろくなことはないよ」 これらのセリフはI さんの口癖だが、ベストセラーでもあるロバート・キヨサキの著書をものすごく分かり易く言い換えてくれている。 こんなことならロバート・キヨサキの本を読むよりもI さんの口癖を真剣に聞いていた方が良かったかも?!しれない。 いずれにしても、自分がお金を儲けてどうしたいのか、はっきりとした目的意識のある人は、この著書はかなり有意義なものとなるはずである。 また、若い人にもおすすめだ。 17年も前に出版されて以来、国際的なベストセラーでもある『金持ち父さん貧乏父さん』は、教養としても充分に楽しめる一冊なのだ。 『金持ち父さん貧乏父さん』ロバート・キヨサキ・著 ★吟遊映人『読書案内』 第1弾はコチラから ★吟遊映人『読書案内』 第2弾はコチラから お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.09.10 06:21:20
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