福島原発事故にもの思う日々
関東東北大震災から今日で18日。メディアの取材はバンバン入るのに、着たきりすずめがつらいと訴える人々がちっとも減らない気がする不思議。物資は全員分そろわないと、配ることができないという事情があるらしい。せめて子どもたちにだけは、着替えがうまくいきわたっていてほしいと願います。しかし福島原子力発電所。百歩譲って、こんな大地震や大津波は予想もできなかったということを受け入れましょう。でもでも、なぜ非常用電源まで海側に並べておいたのか。あえて海の側に置きながら、なぜこんなに水に弱かったのか。なぜ非常用電源なのに、電力によってしか動かない仕組みなのか。きょうび携帯電話でも防水だ!!充電たまごなら手動で発電だってできるのに!!とは、誰もが思っていることでしょう。当たり前すぎて、あえて口には出しませんが。昨日発売のAERAに内田 樹先生がこのように書いていらっしゃいました。「東電は無意識のうちに『リスクヘッジをしない』ことによって、『リスクがない』ことを誇示しようとしたんだと思います。」「秀才というのはつねに正解を出そうとする。だからエビデンス(証拠)が示され、失敗したときの言い訳が準備されない限り、自己責任で重大な決断を下すことができない。・中略・「経営陣の指示を待て」と言った秀才の足踏みが結果的に事態をここまで大きくした。」最近アカデミックスマートとストリートスマートという表現があることを知りました。きっとアカデミックスマートたちの極めて快適なサロンだったのでしょうね。そしてその頂点にいる清水社長。事故以来、私は一度しか見かけていません。まさか核シェルターにいらっしゃるのでは?今も冷たい床に休むしかない数万の人々のことを、ちらりとでも想像したことがあるでしょうか。世が世なら一揆か暴動が起こるでしょう。顔を見せて、できる限りの責任を引き受ける覚悟を示してください。覚悟を示してください。