カテゴリ:シェフの雑記帳
長年続くいつものワイン会、8月は恒例のカレー会です。まずは、暑いのでビールで乾杯!ビールはスコットランドのIPA(インディア・ペール・エール)のブリュードックパンク。合わせたお料理は、アンドゥイエットのクレピネットといっても何のことやらでしょうね。アンドゥイエットというのは、モツ入りのソーセージのことで、フランスではとてもポピュラーなおつまみなんですが、それを腸詰にしないで豚の網脂(クレピーヌといいます)に包んで作りました。それがクレピネット。で、アンドゥイエットのクレピネットです。付け合わせはラタトゥイユ。ビールのホップが利いていてモツにはよく合います。 続いては、相川さんのところのシャンパーニュ、パトリス・マルクのロゼ・シェリをあけて、フォアグラのテリーヌとハムのゼリー寄せ。ハムのゼリー寄せは、自家製ハムや生ハムのすね肉のところなどをじっくり煮込んで煮崩したものを煮汁にゼラチンを加えて固めたもので、ハムのうまみが利いていて美味しいですよ。フォアグラテリーヌは言わずもがなですね。
次は、プロシュート・トスカーノにドライトマト。ワインはフィノ・ラ・スルタナシェリータイプのわいんです。これはもう鉄板の組み合わせ!
続くは、マコガレイのポワレのドライトマト添えに山形のワイン、朝日町ワイナリー遅摘みマスカットベリーA・ロゼ。佐久間ドロップのイチゴの香りがするような少し甘みを感じるロゼが魚を引き立てます。マコガレイは夏の白身魚の中でもトップクラスにおいしい魚ではないでしょうか?有名なのは大分県の城下カレイですね。高いときは築地でキロ2万くらいします。今回のは青森産でしたが肉厚でよいカレイでした。
さらに、牛リブロースのステーキにドイツのファルツ産のフュージョンロゼ。シュペトブルグンダー(ピノノワール)とカベルネソーヴィニヨンにテンプラニーニョという、ドイツワインではあまり聞いたことがない珍しい品種構成のロゼです。シュペトブルグンダー((ドイツ品種)カベルネソーヴィニヨン(ボルドー品種)テンプラニーニョ(スペイン品種)だからフュージョンなんでしょうね。色はそれほど濃くはないですが赤ワイン的要素が濃いですね。結構タンニンもあります。シンプルなステーキに冷やして合わせると夏のBBQ気分ですね! さて、しめはカレー!「サンク・オ・ピエでカレー?」と意外に思うでしょうね。もちろん普段のメニューにはありませんし、頼まれても作りません。このワイン会にだけ、年に一度お出しするだけです。レストランのカレーというといわゆる欧風カレーというイメージがあるかもしれませんが、私はあの小麦粉でルーを作ったカレーはあまり好きではありませんので、インドカレーをベースにした感じです。賄や家でよく作るのですが、これが結構うまいんです。今回のワイン会でも、参加者は9名でカレーがお代わり含めて19杯か20杯出ましたからね!結構辛いうえにブラック魔王(黒いラー油)と青胡椒(ゆず胡椒のゆずなしつまり青唐辛子ペースト)などを薬味にしますので、みなさん汗だらだらです。 チキンとオクラのカレーでした。
最後に自家菜園のブルーベリーのソルベでクールダウン。今回も楽しい会でした。
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Last updated
Aug 12, 2015 01:46:57 PM
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