カテゴリ:シェフの雑記帳
Menu Aout et Septembre 2016 Cinq au pied. ¥6800(税別) Cote de cochon de ≪ SUINO DI NERO NEBRODI ≫ fume Foie gras chaud avec puree de pommes de terre
Creme brulee aux peche jaune Cefe de SAKAMOTO pour Menu Aout etSeptembre
サンク・オ・ピエの8月9月のコースが決まりました。恒例の冷製コンソメに始まり、自家菜園の夏野菜たっぷりの前菜には、シシリア島の黒い豚“シーノ・ネロ・ディ・ネブローディ”の自家製ハムと最高級チョリソ・イベリコ・ベジョータ!このシチリア豚が、かなりなレア食材です。なんとイベリコ豚のさらに原種ともいわれていて、ほぼ野生状態で飼育されているシチリアの黒い豚なんです。 ネプローディ国立公園の保護区で暮らすシチリア豚。 野生のハーブや、、 野生の玉ねぎを好んで食すそうです。よほどエサが不足しない限り人間が餌を与えないようにしているようです。 子供を産むときにはこのように深い穴を掘って巣を作るそうです。 約2000年前のシチリア豚の骨の化石が出るそうですが、骨格やサイズは現在も変わっていないとのこと。おそらくもっとも原始的な豚なんでしょうね。人間がイノシシを飼いならしたのが豚の始まりと言われていますが、イノシシから豚に踏み出した最初の一歩というところなのではないでしょうか?これで、ロースハムを作ります。 肉は赤くて、まさにイノシシにそっくり!イベリコよりも赤いですね。 少し焼いて食べてみました。赤身のところは決して柔らかくはないです。すごい締まり。脂はきれいですぐに溶けますが、イベリコベジョータのようにドングリをたくさん食べているわけでは無いので、コクがある感じではないです。一切の品種改良を加えていない原種の豚の味わいはワイルドというよりは意外にシンプルな味わいです。これと一緒に、、豚の王様イベリコベジョータのチョリソを盛り合わせます。 チョリソといっても、テックスメックス系のあの辛いソーセージではなくスペインのピメントン(パプリカ)を利かせた熟成腸詰です。辛みはほとんどありません。ひき肉ではなく粗く切った赤身肉と脂身が程よく混ざり、熟成されたコクと旨味が魅力です。ラベルにあるADOMIRACIONとは、称賛されるべきという意味だそうで、最高級のチョリソの証です。 フォアグラのソテーには、自家菜園のジャガイモのピュレにトリュフソルトで風味づけをします。 メインは、6月7月のコースに引き続いて熊本赤牛を使います。赤牛のネックのトマト煮込みにズッキーニのリゾット添えです。夏の暑い時期ですが、意外にエアコンなどで体は冷えがちでもあります。消化も良くおなかも温まる煮込み料理は、意外に夏向きなのではと思い採用しました。 デザートは、黄色い桃を入れたクレ-ムブリュレと香ばしく焼いたヘーゼルナッツ入りのフィナンシェと山形の野性の山ぶどうのソルベです。もちろん、これにはさかもとこーひーの8月9月のコース専用ブレンド!グアテマラ・エルインヘルト・イエローナンス、ボリビア・アルベルト、ケニア・キイの3種ブレンドということです。そしてもちろん、お料理に合わせるワインは、CAVE相川のワイン。前菜からデザートワインまで用意しました。
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Last updated
Jul 29, 2016 03:13:50 PM
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