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テーマ:ぶらり見て歩き(277)
カテゴリ:おでかけ日記
きのうは、風が強いものの、秋晴れのお天気。
朝からお弁当を作って、前々から行ってみたかった、太宰府市の清水山『観世音寺(かんぜおんじ)』と、『戒壇院(かいだんいん)』そこからぶらっと徒歩で『太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)』散策をしました。 お弁当は、大宰府政庁跡地のひろーい原っぱで。(ここは都府楼跡ともいわれるようです) レジャーシートを敷いて、原っぱに寝転がりながら、ポットに入れてきた熱いコーヒーなどを飲み、おにぎりをむしゃむしゃ食べながら、戯れる子供達や、犬の自慢大会と化しているようなこの政庁跡地で、ふと思う。 なんで、こんな歴史的な跡地が、整備されない(復元されない)で、公園になってんだろー?(ちょっともったいないかも?) 想像力を働かせて、古代をしのんでみると、こんな感じ? 再現!大宰府政庁(動きます) まあ、いいや。 次は、夢にまで見た観世音寺だ! 遠目でみると、素晴らしい宮大工! 近くで見ると、すっごいボロボロ!かなしいぞ。 ここの見所は、平安時代に作られた、国宝級の仏像や大仏、約20体ほど(全員(?)重要文化財に指定されております)が、せまーい宝蔵の中に、ぎゅうぎゅう詰めされてて、とにかく、これだけの宝物がちっとも大事にされてない様子が圧巻!! という話なのですよ~。(笑) これを見ずして、どうする!怖いものみたさで、宝蔵に突入!! これはかなり、すごかったデス。 何気なく、その古びた建物に入り、入場料の500円をおじいさんに払うと、また古めかしい階段を登って目の前に開けた空間には・・・・ 4、5メートルもある大仏様が、3体も、中央にどーんと立っていて、圧巻!! それを囲むように壁側の4方に一面、素晴らしいクオリティの仏像が(一番小さいのでも1メートル40センチはあった) 20体ほど、拝観できるのです。 しかもしつこいですけど、みんな重要文化財。 かなり古くてせまーいスペースで、どうやってここまで運んだかなー?というのと、あまりにも地味すぎる場所とのギャップのスゴさ。 <つぶやき>ところで、平安時代って、いつよ?(ーoー?) 今から1200年くらい前だよねー? この人たち、ずっと居るんだーーーー<ひえー> 芸術的価値もかなりある、素晴らしくバランスのとれた美しい仏像の数々。 そのうちの一体は、レプリカがアメリカのエール大学にも保存してあるということで、美術展に貸し出し中のものもありました。 いやー、スゴすぎ。頭をガーンと殴られたような衝撃です。 そして外に出てみるとそこには、日本最古とされる梵鐘(釣鐘のことです)が、またしても、しれっと何気なくボロボロの鐘を鳴らす場所に吊り下げられ(しつこいですが、これも重要文化財)、 しかも、その鐘を見ると、またしても、すごくクオリティが高い! 鐘の付け根のぶら下げる部分は、龍頭(ドラゴンヘッド)がいかめしく施されていて、鐘のラインもすんなり美しくて、呆然!いい仕事してますね(笑)。 野ざらししてていいのかしら?? 太っ腹だね!観世音寺!! イラスト観世音寺 観世音寺のページ そして、すぐお隣には『戒壇院』。 ここは鑑真和尚が植えたという菩提樹もあって、歴史を感じます! そもそも「戒壇」とは、僧侶が守るべき規律のことで、三大戒壇は、奈良の東大寺、栃木の薬師寺、筑紫の観世音寺。 西国で僧になるためには必ずここで受戒しなければならなかったようです。 戒壇院のページ そして、徒歩20分ほどで、これとは、対照的に豪華絢爛な、大宰府天満宮につきます。 わたくし、ジャージ姿ですみません。リラックスしすぎ?! さらに今、できつつある新しい歴史資料館。 今ある物の価値を知らずして、新しいものをじゃんじゃか作ってしまう県民性というか、 安全と水はタダだと思ってきた日本の豊かさ、平和さを、今日もまざまざと感じ、 ふと、大学生の時に行った、金毘羅さんを思い出しました。 金毘羅さんの中に無造作に飾ってあった、重要文化財の高橋由一の油絵は、保存状態の悪さから、 油絵の部分が乾燥で剥離して、ひび割れしており、それを観に行った私としては、すごく悲しい気分になったことを。 観世音寺の仏像も、そんな風にならなければいいんだけどなーって。 日本の文化の不思議について考えさせられる、一日でした。 ピクニック気分で、たくさん歩いたし、楽しかったので、またお弁当持ってでかけよう♪と決めました。 歴史発見ツアー、いいんじゃないかな?(* ̄∇ ̄*) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 9, 2004 11:13:43 AM
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