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テーマ:レンタル映画(818)
カテゴリ:cinema
とっても不思議な映画。
こんなに愛に満ち溢れて、自分がいない今後の世界をうまく受け入れて、 なんとか残された死ぬまでの短い期間で、折り合いをつけていこうとする 主人公23歳の女性に、深い感動を覚えました。 淡々と物語が進んでいく、低価格ムービーみたいな撮り方なんだけど、 その辺が彼女の生活とうまくマッチしていて、死ぬ前のふわふわした幽体離脱のような感じ 現実世界の悟りの境地のようなものが、死ぬ間際になって、くっきりと浮かび上がってくる様子が ありありと感じられました。 人間は、死までの時間を認識しないかぎり、 『自分の意思で選択して生きていく』ということをしないのだなー。 ただ流されていたんだなー。 と、ふかーく心にしみこんできて、当たり前だけれど、幸せは身近なところにたくさんあるということ、 愛する人の前から自分の存在を消す、ということの悲しさ、切なさ、とてつもない孤独感。 ガンを宣告されて混乱した彼女が、自分を整理するためにノートに書いた「死ぬまでにしたい10のこと」。 それを、着実に進めていく真摯な様子。 最後のシーンでは、涙があふれてどうしようもなく、止まりませんでした。 映画を観終わったあと、こんなに涙が止まらなくなったのは初めて。 その前に観た、『21grams』と、同じ「死」繋がりだけど、アプローチがまったく違いすぎて こっちのほうが、私は好きだった。 せっかくだったら、自分の人生。 自分の決めたことで行動して、積み重ねていきたい。 同じ理不尽な死に方でも、自分できちんと折り合いをつけれたこの主役の女性はすごいなーと 脱帽しました。 いい映画でした。 死ぬまでにしたい10のこと お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 21, 2004 12:26:39 PM
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