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2005.04.15
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カテゴリ:カテゴリ未分類
今の朝の連続ドラマ「ファイト」は、かなりオススメだ。

例によって、イマイチ「?」と思うような前宣伝のおかげで、
余り期待していなかったのだが、
大人の立場、子供の立場、大人と子供の関係、
が、「上下」でもなければ「別々」でもなく、
それでいて、「通じようとしあっているのに、どうも通じない」
といったあたりの「感触」も含めて、なかなか細やかに描いている。

しかも、登場人物が、かなりの程度、自然で、
しかも、
爽やかであり、
「緊張」と「緩和」、「緩」と「急」 のバランスが
ドラマとして、心地よい。

そして、また、
「プロの仕事」の難しさとリアルさも、ドラマとしては、
かなり、リアルに、描いている点、出色であるように思う。

また、思春期の「友達同士」の微妙な関係も、
 (自我の支え合い&自我の潰しあい、
  「信頼」そして、悪意からというよりも、臆病さからの「裏切り」・・・)
まさに思春期ならではの出来事として、リアルに描いているが、
それはまた、ウンとオトナになってからの「社会人」どうしの間でも
おきている ということを、いずれかに軽重をつけず、
同じ目線・近しさで、描いている。

また、おそらくは、女性から見たオトコとは、
こうしたズレ方、スレ違い方をするのだろう・・・という
善意のズレ・不器用な夫・父親役を、
緒形直人が好演している。


今週は、「ただしいこと」というテーマ。
娘の側は、
親友や「みんな」との価値観・自我の違和感と葛藤に悩みつつも、
臆病に(ほぼ「卑屈に」・・・)迎合しながらも、
本音を漏らし、それが親友の小さな「裏切り」に結びつき・・・という、
「近づいたり、離れたりする心」「信頼と従属」の交差している、

父の側は
プロの職人として、また、家族と従業員の生活を背負った経営者として、
元請の大企業の不正に悩み、
リアルな妻の助言に、屈辱に耐える決心をしながらも、
どうしても、自らの価値観・誇りとの葛藤に苦しみ、
ふと不用意に漏らした言葉により、
経済的にも社会的にも、家族や従業員を窮地に追い込んでしまい…

というように、
各々、「勇ましい」「一点の曇りも無い」ような、強さを予め持ち合わせている
わけではない、登場人物が、「それでも、なお」という点に
動かされる姿が、描かれている。

「人」に恐れを抱き、
落ち込み、怯えながらも、なんとか、あふれんばかりの自然な笑顔で接するという、
痛ましさとけなげさの描写など、演出も含めて、
おもわず、見入ってしまう。
(前作の「わかば」が、「チアは笑顔!」という「キメぜりふ」で
 都度都度まとめていたのと対照的だ。
 アレはアレで「朝ドラの判り易さ優先&まとまり」のニーズに応えたのだろうから、「悪い」というワケではないが。)

また、
学校での心配事・怯えを前にしながらも、
ふと、厩舎での人や馬との触れ合いには、本当に心が解きほぐされている様子も、
実際、「人によって傷つけられ、人によって救われ・癒される」ことを
鮮やか、かつ、爽やかに描いている。
職場での心配・悩みを抱えながらも、娘の姿に向き合う時は「父の顔」となることもまた、同じこころの動きなのかもしれない。


父と娘は、ドラマとしても、相似形で描かれているが、
しかし、両者は、理解しあえず、娘は自らの弱さ卑屈さへの嫌悪感も含めて、
父親の「半端な正義感」にも見える態度をなじる…のだが、しかし…。
というところまでが、本日(金曜日)。

父親が、不正を働いた大企業の締め上げを喰らって窮地になった状況で、
マスコミに「窮地になると判っていたのに、告発したのは、何故か? 正義感からだろう?」と問われ、
「違います」・・・・・
「なぜだか、よく、わかりません」
と答えたあと・・・・・
  ・
  ・
  ・
「でも、判っていることが一つだけあります。」
  ・
  ・
  ・
「他所のバネに、ウチのバネの代わりは出来ません。
 タカがバネだと思われるかもしれませんが、
 私は、木戸(父のバネ製造会社)にしか出来ないバネを造って来たつもりです。
 私は、自分の造ったバネに誇りを持っています。」


と答えるシーンは、朝ドラながら、
かなり、インパクトがあった。

こうした「具体的な自負」「絶対的な(相対的でなく)モノを見る目」は、
ここ数年、多くの企業経営者に直接話を聴いてきた僕の経験からしても、
リアルなものだと感じた。
(つまりは、この脚本家は、プロ・職業という面についても、よく取材し、見ていると思う。)

自社を裏切り不正を働いた元請の大企業を非難するかどうか、という問題以前の、
本当の自分の仕事、それ自身の具体的な(絶対的な)プライド
を、端的に表す、シーンだった。

フツーの、ドラマの感動的なシーン…でもあるのだが、
 (娘との、理解の復活のシーンでもあるし)
しかし、
実際の「仕事」「プロ」を考えると、ありふれたようでいて、
実は、非常にリアルに良く書けた台本であり、セリフであった。


朝ドラの限界として、
どうしても、語りが多く、説明が丁寧すぎて、
まるで「ノベライズ」した台本のような傾向があり、
 (もしかして、脚本の筆者は、小説家?)
また、「判りやすいストーリー」となるきらいもあるが、
それは、ドラマ枠として、措くとして、
かなり、
非常に見ごたえのある、しかし、爽やかなよく書けたドラマとなっている。

ちなみに
主人公の、本仮屋ユイカ は、
あの「スウィングガールズ」で重要な役を演じていた女性であり、
このドラマでは、
さらに、その魅力を全開している。
表情も(そして移ろいゆく表情の変化も)、セリフも、
本当に自然でありながら、
リアルに伝わるものを持っている。


演出・演技指導のレベルが高いということでもあるのだろう。
ちなみに、
かなり、演技指導も本気度が高いようで、
キャッチボールから、馬との接し方、
また、
工場での作業まで、
「ウソ」「アテレコ」などがほぼ無いリアルさも、
また、このドラマの完成度を上げているようだ。

これは、あの「スウィングガールズ」の楽器演奏の、
巧さも下手さもアマチュアっぽさも勢いもリアルであったことと、
 (最終的に、びっくりするほど上手なのだが、
  「プロの巧さ」「プロのスタジオ録音」とは全く違った
  高度なアマチュアの「巧さ」&「楽しさ」を
  あの映画ではリアルに写し取ることに成功していた。)
偶然ながら通じるように思う。


(例えば、「新選組!」以外の昨今の大河ドラマの演出レベルから見ると、
  まさに出色である。
  大河は「スター」を並べまくりすぎるから、
  横笛を吹くシーンひとつ、指も、姿勢も、メチャクチャなのだろうが。)



「ファイト!」という題名や、
「馬とのふれあい」「ソフトでがんばる」「家族の別離」
のような前宣伝から想像するもの
 (主人公は当然のように「何か」を定型的に信じて目指し、
  「事件」が多く・・・みたいな・・・)
とは、全く違う、
非常に見ごたえのあるドラマであるように思う。

もっとも、まだ、始まったばかり。
これから、どうなるのか、保証の限りではない。

が、まさに、「ドラマ」をライブで見る 楽しみが、
ひとつ、出来て、
嬉しい限りである。





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Last updated  2005.04.17 15:16:24
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