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2007.10.13
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カテゴリ:音楽
日本では、ベートーヴェンの第九といえば、
年末というか、「暮れ」のもんと相場がきまってるのですが、
僕の場合、生まれて初めて、ちゃんと聴いたのは、
クラシックというものに興味を持って聴き始めてしばらくたったころ、
田舎の祖父の家で、叔父のLPでした。
それまで、第九といえば、あの「歓喜の歌」のところをなんかのコマーシャルとかで
聴いただけでしたから、
そのまえに、あるという、3つの楽章ってどんなんやろう?
また、だいたい、曲の一番初めって、どんなはじまりかたするんやろう?
と、ドキドキしながら、まさに「固唾を呑んで」、
針を落として、スピーカーの前に座り込んだのでした。

ご存知のとおり、なんともいえない、「空虚5度」の響きが、わさわさ、としてきて、
あと、どんどん、畳み掛けるような音楽。。。
「晩年の年寄りの巨匠の大作曲家の音楽」というより、
エネルギーに満ちた音楽に、途中、カッコよさげなメロディに、、、と、
「大作曲家のアリガタイ大曲」という感じじゃないのに、
新鮮に驚いたものでした。

第九はもちろんその後何度も聴きましたし、
やっぱり、大好きな曲ですが、
とはいえ、「第九を聴きたい気分」(きっかけ、、くらいにせよ)になるとき  に、
聴きたい曲でもあります。

とくに、第3楽章は「浸れる」ので、「浸りたい気分」のとき、、、でしょうか。
でも「浸れる気分」でもなければ、浸れなさそうでもあり、、、
気ぜわしいときには、ただ流す、、というのもあんまりだったりします。
(まあ、そんなときは、何を流しても、通り過ぎるだけなのですが)

第九は、フルトヴェングラーのものを代表格に、荘重に感動的に、感情の限りを込めて、
という演奏も多くありますが、
ここ20年弱の間で、ピリオド楽器、いわゆる同時代楽器の演奏がされるようになり、
また、全く異なる魅力に出会わせてもらえます。

この第九という曲、交響曲という形式をまあいわば完成させたご本人がつくった曲のくせに、
大いに、交響曲のワクをはみ出しているというか、壊しています。
それがまた「ロマン的」な解釈の余地をたくさんあたえるのでしょうけども。
個々の小さな部分の音型だけみると、
音階であったり、分散和音であったりと、オーソドックスなくらいなのですが、
その組み合わせや、
あと「速度」(超ハイスピードで音階を繰り返すみたいな)により、
とても多彩な表情をみせます。
その分、「演奏不可能感」も強い部分がいっぱいあるのですが。

ところが、ピリオド楽器の演奏は、一般に、
現代楽器によるロマン的な演奏より、かなり速めに演奏するので、
その不可能感がさらに高まります。
しかし、録音やから、という完成度もあるのでしょうが、
よく出来た演奏だと、
その不可能なほど高速な音型を、完璧に軽々と弾きこなして、
音楽を、軽やかに組み立てていく様が、
まるで、スポーツをみるかのような爽快感があります。
月並みな言い方をすれば、
まさに「今、作曲されたばかりのような」新鮮さという感じ。

今聴いているのは、十数年前に買った、
まだ当時新しかった、エリオット・ガーディナーという指揮者が、
ピリオド楽器のオケを指揮したものです。
実演では、かなり乱れていたのを聴いたのですが、
CDでは完璧です!
その後、ピリオド楽器のベートヴェンは珍しくなくなり、
ウィーンフィルやベルリンフィルまでが、奏法や解釈のうえで、
ピリオド楽器のやり方をとりいれたりするようになったので、
このCDも出たころほど、話題にのぼることもなくなりました。

第九そのものを聴くのも、ひさしぶりですし、
この「スポーティでかろやか」な第九は、また「浸りたい」気分と
微妙に異なるかなあ、、、という気もして、
大分ながいこと、この演奏を聴いてなかったのですが、
今日、久々にとりだしました。
その感想は上に書いたとおり、、
本当に活き活きとしていて、音楽の音が「立って」ます。

たゆとうばかりの「第九」の大河に身をゆだねたい、、という方や時のニーズには
合わないかもしれませんが、
「交響曲第9番」のまた別の魅力にふれてみたいという方には、
オススメな演奏な気がします。
ほかのピリオド楽器演奏と比べて、、、ではないですが。

文学的・感情的魅力というよりは、器楽的魅力、、みたいな感じでしょうか。
ただし、このCD、合唱は超一流です。
以前の録音はオケは超一流なのに、合唱は、怒鳴りまくり、
みたいなのがいっぱいありましたから、
「きれいな合唱」「揃った合唱」「モノを言う合唱」を聴きたい方にも
かなりのオススメだと思います。
ただし、たとえば「1万人の第九」でこの歌い方をしようとするのは無理ですが。
でもどっちがよいか、、じゃなくて、
「こんな再現方法もあるんや!」と、きっと、「一万人の第九」に参加されてるかたこそ、
オモシロくおもわれるかもしれません。
あ、でも、全国++万人の合唱ファンのみなさん。
この曲は、1~3楽章がものごっつい良いですから、
4楽章だけ、、とかさびしいことはおっしゃりませんよう。。。





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Last updated  2007.10.13 23:56:04
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