読んだ本。『アンと幸福』
『アンと幸福』 坂木司さん アンと幸福 [ 坂木司 ]内容紹介(「BOOK」データベースより)資格なし。学歴なし。得意なのは食べることと笑うこと。アンちゃんが選ぶ未来は・・・?「みつ屋」以外にも目が届くようになってきた今日このごろ。別れと出会いと「なんで?」を乗り越えて、アンちゃんも新しい扉を開きます。東京デパートの食品売り場から、たくさんのはじめての場所へ・・・。甘酸っぱい謎と和菓子の世界が、あなたをお待ちしています。和菓子のアンシリーズは主人公の女の子、アンちゃんの成長物語だと思っているのですが、最初は微笑ましく感じていたアンちゃんの性格や行動に、段々ともやもやするようになっていたんですよね。で、今回『アンと幸福』を読んで、もやもやの正体が「いつまで子供でいるつもりなの?」という気持ちからきていたんだと気づきました。わー、私、乙女男子の立花さんと同じくらい狭量だったわ(方向性は逆だけど)。反省。素直に学ぶし向上心もあるのに、今いる場所から踏み出そうとしない。周りから愛されて、甘やかされている感じにもやついていたんだなぁ。やっと正社員になることを決断して、梅のつぼみも膨らんだわけだけれど(アンちゃんの苗字が梅本なので、彼女の成長は梅のつぼみが花開くまでの様子を思わせる)。恋愛要素はこの物語にあってもなくても良いけれど、立花さんの「匂いをつけたくなった」という発言はやっぱり、アンちゃんとの関係に、だったのかな。乙女男子と鈍感女子の組み合わせだと亀の歩みすぎる・・・。