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演劇、観劇のカフェ

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cms@ebisu

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2007.09.23
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バラエティに富んでいた昼の部、夜の部も秀作ばかりが並びます。
夜の部の演目は、『壇浦兜軍記 阿古屋』『身替座禅』『二條城の清正』。

壇浦兜軍記 阿古屋』は、平家滅亡の後、源頼朝の命を狙っている景清の潜伏先を白状しろと、秩父庄司次郎重忠(吉右衛門)は景清と恋仲だった花魁の阿古屋(玉三郎)を尋問していました。
しかし、その助役、岩永左衛門(段四郎)が、その尋問は手ぬるいと申し立て、阿古屋を面前に引っ張り出します。
知っていたら白状していると言い張る阿古屋の言葉に偽りがないか、重忠は彼女に琴、三味線、胡弓を演奏させて、その心に乱れがないか確かめる策を取りました・・・。

阿古屋を演じる玉三郎が、次々とそれらの楽器を奏でていくところが見所、聞き所です。
以前、『盲目物語』で玉三郎がお市の方として琴を奏でる姿に魅了されましたが、今度は花魁の華やかなカツラと衣裳をつけて演奏する姿は、実に美しい。

次なる『身替座禅』は、新年に浅草公会堂で、中村獅童が奥方の玉の井に扮して、浮気した夫をものすごい形相で追い回すのを観ました。
今度はその上をいくような配役です。
大名・山蔭右京に團十郎、その家来の太郎冠者に染五郎、そして奥方・玉の井に左團次。
左團次と言えば、迫力ある目ヂカラを備えた渋い役者です。もちろん、今まで立ち役としてしか観たことはありません。
家来はもちろん、その家の主も恐れる奥方です。
クワッと見開いたその瞳と言ったら・・・。

さて、最後は『二條城の清正』です。
幼いころに豊臣秀吉に引き取られて面倒をみてもらった加藤清正(吉右衛門)。
時代は家康により、豊臣から徳川に移りつつあります。
慶長16年。秀頼上洛の準備が、舞台上の張り詰めた緊張感の中で鎧や刀を身に着け進められていきます。

それから6年後。
徳川家康(左團次)との面会を二條城で行うため、秀頼(福助)について清正も城へ上がります。
出される食事に毒が盛られているかもしれない緊迫感の中、家康、秀頼、そして清正の静かな駆け引きが行われます。
始まりから終わりまで客席は静まりかえり、演奏もほとんどない静寂の中、役者の目だけが物語っていたのでした。
秀頼と清正の信頼関係が深く描かれている作品です。

(歌舞伎座にて)

※公演詳細は歌舞伎座のサイトで。公演は26日まで。





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最終更新日  2007.09.25 00:14:34
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