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cms@ebisu

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2008.01.03
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新年明けての初芝居観劇は、国立劇場の歌舞伎です。
菊五郎劇団を中心として、澤村田之助、中村時蔵が加わり、219年ぶりの復活作品の上演となりました。

イヤホンガイドなどの解説によると、この作品は「顔見せ」としての要素があり、当時は劇場と一年間契約した役者が観客への顔見せで出演していたのだそうです。

歌舞伎には「だんまり」という暗がりの中で人物が行き交う場面がありますが、これは役者の「顔見せ」として行われるものです。
屋外の場面にもかかわらず、この作品では小野小町が十二単で静々と歩き回ります。
その役を象徴する扮装で現れるというのですから、登場人物の揃ったその舞台は絵巻物を見ているようであり、本当に歌舞伎は様式美の舞台であることを痛感しました。

見慣れた世話物のストーリーのある芝居とは、趣向が大きく異なります。
役名も、「実は○○」なんていう名前の登場人物ばかりです。
そこは、「顔見せ」であることを念頭に置いて、贔屓の役者が何役もこなす贅沢な舞台を楽しめればこっちのもの!
219年ぶりといったら、誰も見たことがない作品です。
それを復活させて、私たちの目の前に披露するまでには多くの労力と稽古が重ねられたことでしょう。
観客に媚びない作品だと思いました。
チャレンジ精神が感じられる菊五郎劇団の初春の舞台です。

ところで初日は菊五郎をはじめとする出演俳優、関係者による鏡開きがありました。
(その様子は日本芸術文化振興会のサイトでご覧になれます)
升酒が初日の観客に振る舞われ、獅子舞、曲芸とお囃子を幕間に観て、日本の正月を満喫したのでした。
獅子舞は7日までなど、期間限定の正月の行事が盛りだくさんです。
公演の詳細は国立劇場のサイトで。
国立劇場が後継者養成研修を行っていることは、以前観劇の折に触れました。
歌舞伎の観劇料金も抑えてあり、会社帰りにも間に合う「社会人のための歌舞伎入門」を実施し、観客が本当に楽しめるよう学べる機会を提供しています。
作り手と受け手(観客)のことを真剣に考えた劇場を、大いに利用して見守っていこうと思います。

(国立劇場にて)





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最終更新日  2008.01.06 18:41:54
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