3032124 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

今日もプレイミス

今日もプレイミス

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Free Space

 おおむねリンクフリーです。リンク報告もあってもなくてもかまいません。こちらもリンクフリーのサイトには連絡なしにリンクします。

にほんブログ村 ゲームブログ アナログボードゲームへ

Calendar

Archives

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

エコすけ@ Re[2]:【ゲーム紹介】ユーフォリア:無知は至福(Euphoria: Ignorance Is Bliss)(05/14) shirohineさんへ そうでしたか… ご丁寧に…
エコすけ@ Re:【ゲーム紹介】ユーフォリア:無知は至福(Euphoria: Ignorance Is Bliss)(05/14) おはようございます! はじめましてなので…
しゃみ・ぺけぺん@ Re:【プレイ日記】ヴェルサイユ1919会(11/10) 名前忘れてたやつ、わかりました! 「How …
2013.05.12
XML
カテゴリ:和訳

ボックスアート

アルコンボックスアート.jpg

ゲームボード(クリックで拡大)

アルコンゲームボード.jpg

 デザイナーは「Briefcase」を作ったコンビ、Nikolas SakaloglouとSotirios Tsantilas。パブリッシャーも同じArtipia Games。人手が足りなくて対応できないのか、単に海外展開に消極的なのかは分からないが、「ドラムロール」以降の作品は日本では見かけないようだ。これも入ってくるかどうかは不明。

 舞台はカーディス(Cardis)という、たぶん架空の町。中世風の世界観で、プレイヤーはこの町を発展させ、外敵から守るよう国王に命じられたアルコンとなる。“アルコン”とは古代ギリシアの最高官職だが、別に古代ギリシアは関係ないようだw

 ゲームは3シーズンに渡ってプレイされる。冬は敵も攻めて来にくいだろうから、たぶん春・夏・秋なんだろう(季節による差はないけど)。各シーズンは3ラウンドからなり、プレイヤーはラウンドごとに最大5個のワーカーをボード上に置いてアクションを実行する。シーズンが終わると外敵が攻めてくる。防御を固めて守りきれた場合は問題ないが、負けた場合は資源や得点を失うことになる。そのあと得点計算。これを3シーズン繰り返して、最多得点プレイヤーの勝ち。

 基本となるシステムはワーカープレイスメントで、手番ごとにワーカー1個を置き、即座にアクションするタイプ。ユニークなのは、ワーカーを置くときに手札も1枚か2枚(ワーカーを置くスペースによって決まる)プレイしなければならず、このときプレイしたカードによって特殊効果が付与されることもある、というところ。ルールブック中では「カードドリブン・ワーカープレイスメント・メカニズム」と呼ばれている……詳しく知らんけど、カードドリブンってこんなんだったかなw

アルコン廷臣カード.jpg

 最初から8枚持ってる廷臣カード。プレイヤーごとに裏面の色が異なる上、イラストでも判別できるようになってる。廷臣カードは単なるワーカー配置時のコストで、プレイしても特殊効果はない。

 ゲームの準備中、国王の援助カードに示されてる資源駒を「市場」に置く。このカードは最初から3枚公開されており、シーズンごとの得点条件と、各シーズン開始時に「市場」に補充する資源駒が示されてる。それとは別に州カードというものもあり、これはシーズンごとではなくラウンドごとに1枚公開され、示されている資源駒が「倉庫」に置かれる。たぶん王国内の他の州から送ってきた物資を表してるんだろう。各プレイヤーが廷臣カード8枚を手札として持ち、さらに任意に選んだマギスター(権力者とか特権階級とかの総称)カード2枚を加えたらゲーム開始。

 まずは手札のカード10枚を、5枚ずつの2つの山に分ける。片方はそのラウンドの手札となり、もう一方は次ラウンドの手札となる。これを2ラウンドに1回行うので、ほんの少しだけ先を見越した計画を立てる必要があるだろう。

 手札を5枚持ったら、順番にワーカーを1個ずつ置いて1アクションを実行していく。資源がもらえる「倉庫」、お金がもらえる「宝物庫」、町の防衛に不可欠な新兵トークンがもらえる「兵舎」などは他のゲームでもおなじみ。これらの場所にワーカーを置くときに「商人」カードをプレイした場合、もらえるものが1つ増える。

 資源の売買を行う「市場」、コストを支払って建物を建設し、その能力を使えるようになる「建築士ギルド」も説明はいらないだろう。

 「ギルドホール」では、コストを支払うと手札のカード1枚をマギスターカード1枚と交換することができる。同じマギスターカードを集めるほど多くのコストが必要になるが、このカードの獲得によって得られる得点も大きくなる。各プレイヤーが持っているカードの種類と枚数はボード上で示され、その枚数には上限がある。また、当然だが全部で10枚までしか持てないので、どのカードをどれだけ購入するかはよく考えないといけないだろう。

アルコンマギスタートラック.jpg
 こんな感じのトラックがあり、マーカーを各トラックに置く。購入するときには次のマスの右上に示されているコストを支払い、マーカーをそのマスに進めてカードを交換し、右下に示されている得点を得る。特に強力な「徴税官」(一番上)は2枚までしか持てず、他の3種類は4枚まで持てる。

 「王立警備隊」では、コストを支払って新兵トークンを精鋭兵士カードに交換し、市壁に置く。これが3ラウンドに1回発生する戦闘時に町を守る兵力になる。得点計算にも絡んでくるため、たとえ防衛しきれそうになくても何枚かは置いた方がよさそうだ。

 「学士院」と「プラネタリウム」では、コストを支払って芸術カードや科学カードを購入することができる。これは町の文化的・科学的発展に貢献したことを意味しており、ラウンド終了時の得点計算に影響する。

 最後に「宮殿」。ここではプレイ人数分の恩恵カードが表向けられ、毎ラウンド1枚ずつ入れ替わっていく。そのすべてにワーカーを置くスペースがあり、独特なアクションが提供される。最大で4ラウンドしか使えないこれらのアクションを活用するのが勝利の鍵かもしれない……効果が公開されてないので何とも言えないが。

アルコン恩恵カード.jpg
 中央上の、裏面が青いカードが恩恵カードの山。その周りの黒縁カード4枚が表向けられた恩恵カード。たぶんワーカーを置くと資源を他の資源に交換できたり、資源か新兵トークンを支払うと得点が得られたりする。ラウンドごとに矢印方向に移動し、最後のカードは捨て札となり、最初の空きスペースには新たなカードが置かれる。
 上の方で見切れてるのが国王の援助カード。上半分にはシーズン終了時の得点条件が、下半分にはシーズン開始時に「市場」に置く資源が示されてる。

 これらの場所にワーカーを置いてアクションを実行するとき、廷臣カードではなくマギスターカードをプレイした場合、特殊効果が付与される。前述の「商人」(特定の場所で追加の利益を得られる)の他、「徴税官」をプレイしたら徴税トークンを置き、あとからその場所にワーカーを置いたプレイヤーから小銭をむしることができる。「聖職者」をプレイした場合、ワーカーを置くスペースがすべて埋まってる場所にワーカーを置けるようになる。「書記」をプレイした場合、続けてもう1手番をプレイできる(カードとワーカーは必要)。見るからに「徴税官」と「商人」が強力だが、「聖職者」と「書記」もここぞというときに絶大な効果を発揮しそうだ。

アルコンマギスターカード.jpg

 マギスターカード。左上から「徴税官」「聖職者」「書記」「商人」。しかし廷臣もそうだが、この人たち全身に歯車が埋まってるんですけどw ルールブック中には特に記されてないが、何か特殊な世界観なんだろうか。

 全員がワーカーを置けなくなるか、パスしたらラウンド終了。残った手札枚数を比較し、多い方から順に(同数の場合は価値合計の高い方から順に)先手になる。カードをたくさん残す=あまりワーカーを置いていないということなので、しゃがんだプレイヤーが先手になりやすいということだ。先に枚数で判定するので、10枚のカードを分けるとき、片方にマギスターカードを寄せてめいっぱいアクション(+特殊効果)を実行し、もう一方に廷臣カードを寄せて早々にパスするという戦術も取れるかもしれない。

 3ラウンド終わったら1シーズン終了で、敵が攻めてくる。敵カードをめくって戦力を確認し、まずは市壁上にある全プレイヤーの精鋭戦士カード枚数と比較する。それが敵戦力以上なら問題なし。敵戦力未満だった場合、今度は敵戦力と各プレイヤーの精鋭戦士カード枚数を個別に比較し、差分だけ新兵トークン、資源駒、勝利点の順で失う。被害を減らすためにはできるだけ多くの精鋭戦士を市壁上に置きたいところだが、自分1人で町を守りきってしまうと他プレイヤーが少し楽になってしまうので、どれだけ置くかは考えどころだ。

 そのあと得点計算。持ってる科学・芸術カードと、市壁上の精鋭戦士カードの枚数をそれぞれ比較し、順位を決めて、国王の援助カードに示されているだけの得点を得る。得られる得点には偏りがあり、シーズンごとに変わるので、できるだけ多くの得点が得られるジャンルに注力したいところだが、町の防衛を完全におろそかにするわけにはいかないところが悩ましい。

 これを3シーズン繰り返してゲーム終了。なんと科学・芸術カードと市壁上の精鋭戦士カードはシーズンごとに全部返還・除去されるので、資源や建物以外は1からやり直しw 最後に建物による追加得点を得て、最多得点プレイヤーの勝ち。


 基本はワーカープレイスメントなので、それが好きなら外さないだろう。しかし得点要素となる3種類のカードがシーズンごとに全部リセットされるので、同じことを3回繰り返す羽目になるんじゃないか、という危惧もある。まあ持ってる資源、お金、マギスターカード、建物は残るんだから、そこに拡大再生産要素はあるんだろうけど。あとは未公開の恩恵カードと建物能力の内容次第って感じかな。

 と言っても、正直このパブリッシャーのゲームが欲しい人にとっては、ゲームとして成り立ってさえいればそんなに問題にはならないだろうw 最大の売りは超絶美麗なアートワークだからね。細部まで書き込まれた緻密な絵柄に、派手すぎでも地味すぎでもない絶妙な色使い。もうこの見た目だけで買う価値あり。もちろん、その上でゲームとして優れていれば万々歳なので、首を長くして情報公開を待とう。

BGGの和訳ルール
(暫定版ルールを元にしているので、製品版とは大きく異なると思われます。参考程度に)。

キックスターターのページ
(日本時間で2013年6月7日午前1時42分まで)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2013.05.24 09:38:06
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.