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《櫻井ジャーナル》

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2011.11.07
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 イスラエルは追い詰められている。先日もガザ支援船を公海上で襲撃、乗組員を拉致しているだけでなく、イランを攻撃すると息巻いているのだが、その背景には世界の中で孤立化している現実がある。

 イランを攻撃する理由として「核兵器開発」が宣伝されている。イラク攻撃前の「大量破壊兵器」を思い起こさせる議論だが、今回はアメリカの政府機関でなくIAEA(国際原子力機関)の報告だという。事務局長がエジプトのモハメド・エルバラダイから日本の、つまりアメリカ追随の天野之弥に交代した効果が出てきたようだ。

 イランが核兵器を開発していることを示すというIAEAの「証拠」はコンピュータのシミュレーションに関する情報、つまりイランが核弾頭のコンピュータ・モデルを作ったことなのだという。

 イランに限らず、原子力発電に執着している国は核兵器に興味があるだろうが、だからといって核兵器の開発が迫っているとは言えない。実際、IAEAも核兵器を開発している具体的な証拠は見つけていないのだ。

 そもそも、核物質を盗みながら核兵器を開発、今では世界有数の核兵器保有国になったイスラエルに文句を言う資格はない。イスラエルが保有する核弾頭の数は、ジミー・カーター元米大統領によると150発、イスラエルの核開発を内部告発した元核技術者のモルデカイ・バヌヌによると200発以上、イスラエル国防軍の情報機関ERD(対外関係局)で機密情報に触れる立場にいたアリ・ベンメナシェによると1981年の時点で300発以上だとされている。

 本ブログでもすでに書いたことだが、遅くとも2001年9月11日の直後、アメリカ政府はイラン攻撃を予定していた。「9/11」の10日ほど後にはイラク攻撃が決まり、アフガニスタンを攻撃しはじめたころには攻撃対象国がさらに広がっていた。

 当時、アメリカ陸軍のウェズリー・クラーク大将がペンタゴンで見せられた攻撃予定国リストには、イラクからはじまり、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、スーダン、そしてイランが載っていたという。イラク攻撃の前、統合参謀本部の中には開戦の無謀さを訴える将軍が少なからずいたのだが、結局はホワイトハウスに押し切られている。

 このリストを作成したのは、「9/11」の後にジョージ・W・ブッシュ政権で主導権を握ったネオコン(親イスラエル派)だろうが、その後の展開を見ると、このスケジュールは今でも生きている可能性が高い。

 シーア派の恐怖に怯えるスンニ派、つまりサウジアラビアなど湾岸の産油独裁国はイラン、イラク、シリア、レバノンのつながりを警戒してきた。サダム・フセインはスンニ派だったが、国民の多数派はシーア派。つまり、ネオコンが作成したと見られる攻撃リストをサウジアラビアなども賛成しているはずだ。リビアもスンニ派のアル・カイダが軍事的に支配しそうな雲行きである。

 ちなみに、「9/11」で容疑者とされた人びとの出身国は・・・・・。





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最終更新日  2011.11.07 19:42:48



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