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《櫻井ジャーナル》

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2014.08.15
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 ウクライナの東部/南部ではキエフ政権による民族浄化が進行中で、取り残された住民は兵糧攻めに遭い、空爆などで犠牲者が増えている。国連の推計では7月26日に1129名だった死者数は8月10日には2086名に増えたという。ロシア政府によると、ドネツクやルガンスクからロシアへ逃れた人の数は73万人に達し、この数字を国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)も引用している。

 イスラエルがガザで行っているやり口に似ているが、そうした状況を打開するためにロシア政府は赤十字国際委員会(ICRC)の監督下、支援物資を載せたトラック280台を現地に派遣しようとしている。

 ところが、キエフのアルセン・アバコフ内相は「プーチン大統領の派遣した『人道支援団』がハリコフに立ち入ることを許可しない」と宣言している。外部からの人道支援はICRCの監督の下で実施される必要があるとするアルセニー・ヤツェニュク首相とはニュアンスがかなり違う。

 こうした中、イギリスではロシアの軍事車両23台がウクライナ領へ入ったと報道している。これまでも偽情報を流してきただけに真偽は不明だが、アバコフ内相らはICRCの監督下での支援活動も拒否する意思を鮮明にし、軍事的に阻止する動きも見せているだけにあるえる話ではある。

 これまで「西側」は口先だけで、証拠は何も示してこなかった。少なくともアメリカのスパイ衛星はロシアに動きがあればとらえていたはずだ。

 イギリスでの報道が正しいなら、ロシア側に新しい動きがあると考えることもできる。すでにロシアはEUに自主的な判断を期待できないと見切りをつけたと見られているが、そうした判断が行動に表れてきた可能性がある。

 強硬姿勢を見せているアバコフ内相はオデッサでの虐殺にも関与している。4月12日にジョン・ブレナンCIA長官がキエフを極秘訪問して14日には制圧作戦がスタート、22日にはジョー・バイデン米副大統領がキエフを訪問、そのときにオデッサでの軍事行動に関する会議がキエフで開かれている。その会議にアバコフ内相も参加していた。

 そのほかの出席者はアレクサンドル・トゥルチノフ大統領代行、バレンティン・ナリバイチェンコSBU長官、そしてアンドレイ・パルビー国家安全保障国防会議議長。また、オブザーバーとして参加していたドニエプロペトロフスクのイゴール・コロモイスキー知事も意見を求められたという。この知事が民族浄化の黒幕だと言われている。

 オデッサでは5月2日に反クーデター派の住民が虐殺された。50名弱が殺されたと伝えられているが、反クーデター派は120名から130名が殺されたと主張、多くに人たちは地下室で虐殺され、死体はどこかへ運び出されたという。この虐殺にキエフが送り込んだ警察の幹部や治安部隊が関与していることは映像などで確認できる。6月2日にはデレク・チョレット米国防次官補がキエフ入りし、その後に東部や南部での民族浄化が激しくなった。

 本ブログでは何度も書いているが、今年2月のクーデターや東部や南部で展開されている民族浄化の主力部隊はネオ・ナチを中心に編成されている。当人たちはこうした事実を隠していないが、「西側」の政府やメディアは見て見ぬ振り。ネオ・ナチが参加しているキエフ政権を「民主化勢力」、反ネオ・ナチの住民やロシアを「独裁体制」だと主張しているわけだ。かつて日本では東アジアを侵略する際に「大東亜共栄圏」なる看板を掲げたが、似たようなことを「西側」はしている。





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最終更新日  2014.08.15 10:05:07



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