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《櫻井ジャーナル》

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2015.01.15
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 ロシアはウクライナを経由してEUへ天然ガスを供給しているが、ウクライナの代金未納や資源抜き取りの問題もあって話し合いがこじれ、その60%をカットしたという。今後、ロシアは供給ルートをウクライナ経由からトルコ経由へ全面的に切り替え、年間630億立方メートルを供給するというが、そのためには新たな輸送手段が必要になる。

 アメリカの植民地化が進むウクライナを避けるためにロシアが計画していたパイプラインがサウス・ストリーム。ロシアから黒海を横断、ブルガリア、セルビア、ハンガリー、スロベニア、そしてイタリアへいたるルートだったが、ブルガリアがアメリカの圧力に屈して建設の許可を出さず、この計画は御破算になった。替わってトルコと新たな契約を結ぶとブルガリアは慌ててロシアとの話し合い再開を持ちかけたが、これは難しいようである。

 ロシアからトルコへ天然ガスを運ぶブルー・ストリームは2003年2月から稼働しているが、その供給能力は160億立方メートル。そのほかにサウス・ストリームのために建設済みの施設を使った新たなパイプラインを建設することになりそうだ。10年ほど前から第2のブルー・ストリーム建設を両国政府は話し合っているようで、サウス・ストリーム計画がなくなったことから、実現する可能性は高まった。ロシア側もそう宣言している。

 EU向け天然ガスの供給ルートをウクライナ経由からトルコ経由へ切り替えると報道された翌日、アメリカのジョン・ケリー国務長官がブルガリアを訪問、ロシアへのエネルギー依存度を低めるように求めたという。ロシアの影響力を小さくし、アメリカの石油産業企業がカネ儲けできる環境を作りたいということだろう。ロシアの天然ガス供給削減はケリー長官、そしてアメリカ政府へのメッセージと考えることもできる。

 ケリーがブルガリアを訪れる直前、1月12日に国際的な投機家として知られるジョージ・ソロスがウクライナを訪問してペトロ・ポロシェンコ大統領らと会談した模様だ。ソロスはウクライナ経済を立て直すためにEUへ支援を求め、欧米で500億ドルを投入すべきだとしている。

 現在、ウクライナの首相はアルセニー・ヤツェニュク。昨年2月にクーデターでビクトル・ヤヌコビッチ政権は倒されたが、その前にアメリカのビクトリア・ヌランド国務次官補から高く評価され、「次期政権」で入閣が予定されていた人物。

 昨年末からキエフ政権はアメリカの属国化がさらに進み、金融大臣にはシカゴ生まれでアメリカの外交官だったナタリー・ヤレスコが就任、経済大臣になったのはリトアニアの投資銀行家だったアイバラス・アブロマビチュスで、保健相はグルジアで労働社会保護相を務めたことのあるアレキサンドル・クビタシビリ。ヤレスコだけでなく、他のふたりもアメリカの強い影響下にある。この3人は大臣に就任する直前にウクライナ国籍を取得している。

 アメリカは経済と軍事、両面でロシアにプレッシャーをかけているつもりだが、ロシアの反撃でEUが厳しい状況に陥った。EUの少なからぬエリートはアメリカに買収されていると言われているが、それだけでなく、NSAによる盗聴などで弱みを握られて身動きがとれないのだろう。

 ポーランドのラドスラフ・シコルスキー外相は元財務相に対し、ポーランドとアメリカの同盟は無価値であり、全く有害であり、ドイツやロシアとの争いに発展するとしたうえで、アメリカ人に「フェ●チオ」をしているので、すべてが最高になるとポーランド人は思っていると自嘲気味に語っている。EUの多くのエリートは同じように思っているのだろうが、表面的にはアメリカの忠実な僕を演じている。シャルリー・エブド編集部への襲撃も脅しになっているはずだが、このままアメリカに従っていると、EUは近い将来、崩壊する。





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最終更新日  2015.01.16 04:41:45



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