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《櫻井ジャーナル》

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2015.01.15
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 シャルリー・エブドの編集部が襲撃された事件を受けて行われたデモにフランス全土で約400万人が参加したという。「テロに抗議」ということらしいが、事件を切っ掛けにして反イスラム団体の動きが活発化、デモも反イスラム色が濃いことは否めない。今回、これだけの人が行動したということは、それだけイスラム、あるいはイスラム教徒に対する蔑視、差別、憎悪がフランスに蔓延していることを示しているのだろう。

Charlie

 「イエメンのアル・カイダ」が犯行声明を出したというが、今回の場合、誰が実際に襲撃したのかということも含めて謎は多い。何度も本ブログで書いているように、アル・カイダは元々、CIAに雇われ、訓練を受けた数千人におよぶ「ムジャヒディン」のデータベース(アラビア語でデータベースはアル・カイダ)。傭兵の登録リストとも言える。アル・カイダ、あるいはIS(イスラム国。ISIL、ISIS、IEILとも表記される)はアメリカ/NATOやイスラエルと緊密な関係にあると言えるが、イスラムを結びつけることは根本的に間違っている。

 2011年7月にノルウェーで引き起こされた襲撃を今回の事件と比較する人もいる。オスロの政府庁舎を爆破して8名を殺害、その1時間半後にウトヤ島のサマーキャンプを襲って69名を射殺したのはキリスト教シオニストのアンネシュ・ブレイビクだとされているが、複数の目撃者が別の銃撃者がいたと証言している。リビアに対する空爆に参加している部隊を引き揚げると政府が発表した翌月の出来事だった。ノルウェーでの襲撃後、約10万人が参加した追悼集会が開かれたようだが、「反キリスト教」のデモは行われていない。

 キリスト教シオニストとは、パレスチナに「ユダヤ人の国」を作り、最終戦争(全面核戦争)の後に救世主が再臨して自分たちは救われると信じている人びと。ネオコン/シオニストは1970年代にこのキリスト教シオニストと結びつき、ウォーターゲート事件で失脚したリチャード・ニクソンから大統領の職を引き継いだジェラルド・フォードの時代に大きな発言力を獲得した。ドナルド・ラムズフェルド、リチャード・チェイニー、あるいはポール・ウォルフォウィッツらもこの政権で頭角を現している。

 ふたつの集団が接近する切っ掛けは1967年6月の第3次中東戦争。イスラエルが奇襲攻撃でエジプト、ヨルダン、シリアなどアラブ諸国の軍隊を6日間で粉砕、ヨルダン川西岸とガザ地区などを占領しているが、ベトナム戦争で苦しむアメリカ軍に失望していたアメリカ人がイスラエル軍に新たな「神の軍隊」を見いだしたということもあるようだ。

 アフガニスタン、イラク、リビア、シリア、ウクライナなど世界各地でテロが頻発、その大半でアメリカ/NATOが中心的な役割を果たしている。イスラエル軍によるガザでの破壊と殺戮もテロと呼べるだろうが、そうした出来事にこれほどのフランス人が反応したことはない。

 アメリカの場合、こうしたイスラエルによる残虐行為を批判すると職を失う覚悟が必要だ。そうした犠牲者のひとりがデポール大学で教鞭を執っていたノーマン・フィンケルスタイン。母親はマイダネク強制収容所、父親はアウシュビッツ強制収容所を生き抜いた経歴の持ち主である。

 ノーマンはイスラエル政府のパレスチナ人弾圧を批判、イスラエルと緊密な関係にある学者や団体と対立、ハーバード大学のアラン・ダーショウィッツ教授から激しい攻撃を受けた。ノーマンの著作が世に出ることを阻止するためにカリフォルニア大学出版やカリフォルニア州のアーノルド・シュワルツネッガー知事に働きかけ、大学が彼に終身在職権を与えようとした際には反フィンケルスタインのキャンペーンを数カ月に渡って展開、大学に圧力をかけて彼との雇用契約を打ち切らせてしまった。

 イスラエルのパレスチナ人虐殺を非難して解雇された学者はフィンケルスタインに留まらない。例えば、イリノイ大学は同じ理由でスティーブン・サライタ教授との雇用関係を打ち切っている。

 こうしたことはシャルリー・エブドでも行われている。現在、「言論の自由」を象徴する存在に祭り上げられている同紙だが、6年前には「反ユダヤ」と言われた漫画を書いたという理由でひとりの漫画家を解雇している。

 アメリカ政府は有力メディアを使い、偽情報を広めながら軍事侵略を続けている。ユーゴスラビア、アフガニスタン、イラク、リビア、シリア、ウクライナはそうした侵略の犠牲になった国だ。国は破壊され、人びとは虐殺されている。シャルリー・エブドの編集部が襲われたことに対する抗議に約400万人が参加するフランス人だが、こうした国々に対する襲撃には鈍感だ。





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最終更新日  2015.01.15 17:26:29



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