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《櫻井ジャーナル》

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2015.11.19
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 アメリカだけではないが、欧米の「民主主義国家」は犯罪的な行為で繁栄の基盤を作り上げてきた。例えば、スペインは財宝の略奪やボリビアのポトシ銀山などで莫大な富を手に入れ、イギリスは南部アフリカの金やダイヤモンド、アメリカは南アメリカの資源や中東の石油を支配している。いずれも侵略の結果だ。こうした国々の支配層は犯罪組織の幹部と同じ思考回路を持っている。現在の国際情勢を見る場合も、この事実を忘れてはならない。

 かつてアメリカ海兵隊のスメドリー・バトラー少将は退役後、戦争を不正なカネ儲けだと表現した。軍隊は巨大資本のために押し込み強盗を働き、用心棒としての役割も果たしてきたのだ。現在も同じことを続けている。軍需産業や資源の支配を狙う企業は勿論、昔から金融機関は戦費調達などで大儲けしてきた。

 1840年から42年のアヘン戦争はイギリスの麻薬ビジネスが関係しているが、アメリカもベトナム戦争のヘロイン(ケシ系)、ニカラグアの反革命戦争のコカイン、アフガニスタン戦争以降のヘロインなど麻薬取引に手を出してきた。

 第2次世界大戦後、フランスはベトナムの再植民地化を目指して1954年まで戦争を行ったが、やはり麻薬取引で儲けていた。東南アジアからマルセイユへ運んでいたが、この取り引きを行っていた組織は「フレンチ・コネクション」と呼ばれている。

 このコネクションを仕切っていた人物がアシール・ペレッティ。シャルル・ド・ゴールのボディー・ガードだったが、ペレッティの秘書だったクリスティーヌ・ド・ガナイはニコラ・サルコジ元仏大統領の義理の母にあたる。

 ところで、バトラーは1898年に16歳で軍隊へ入り、1931年に退役するまでの間に名誉勲章を2度授与されている。1898年はアメリカが南アメリカを植民地化していたスペインと戦争を行った年。先住民から土地を奪い、資源を略奪するために大虐殺を繰り広げていたが、それが一段落すると目を南へ向けたのだ。

 南アメリカからスペインを追い出す切っ掛けになった出来事が1898年の「メーン号爆沈」である。キューバのハバナ港に停泊していたアメリカの軍艦「メーン号」をスペインが沈めたと主張してスペインと戦争を開始、キューバだけでなくプエルトリコ、グアム、フィリピンを手に入れた。同時にハワイも支配下においている。フィリピンは中国を侵略する橋頭堡と考えられた。

 このメーン号爆沈はアメリカによる自作自演だった可能性が高い。いわゆる偽旗作戦である。明確な偽旗作戦として知られているのは「ノースウッズ」。文書が残っている。その背景には好戦派のソ連を先制核攻撃しようという計画があった。

 第2次世界大戦後、1957年にスタートした「ドロップショット作戦」はソ連を300発の核爆弾で攻撃するというもので、中距離ミサイルで反撃されないためにもキューバ支配を目論んでいた可能性が高い。アメリカ軍による直接的ないキューバ侵攻を正当化するために作成されたのがノースウッズ作戦だ。

 1962年3月13日付けの機密文書によると、まずキューバ軍を装ってアメリカの施設や船舶を攻撃、さらにフロリダ州マイアミなどの都市で「テロ」を実行、ドミニカなどキューバの近隣国でも破壊活動を展開して恐怖を煽り、最終的には、アメリカを離陸した旅客機をキューバ近くで自爆させ、キューバ軍に撃墜されたことにするというシナリオになっていた。

 この作戦で中心的な役割を果たしていたひとり、ライマン・レムニッツァー統合参謀会議議長は1955年から57年にかけて琉球民政長官を務めている軍人。大戦中の1944年にはアレン・ダレスと秘密工作に参加している。ふたりはナチスと接触し、降服に関してスイスで話し合っているのだ。

 ノースウッズ作戦についてレムニッツァー議長はロバート・マクナマラ国防長官に説明するが、拒否されたと言われている。その後、ジョン・F・ケネディ大統領はCIAのダレス長官、チャールズ・キャベル副長官、リチャード・ビッセル計画局長(破壊/テロ活動の責任者)を解任、レムニッツァーの議長再任を拒否した。この時、ケネディ大統領はCIAの解体を考え、1961年10月に創設された軍の情報機関DIAを代替機関にするつもりだったとも言われている。ちなみに、CIAは歴史的にウォール街との関係が強い。

 アメリカとイギリスの情報機関が中心になってNATO内に秘密部隊が編成され、テロ活動を実行するために部隊が存在している。イタリアではグラディオと呼ばれているが、その存在を認める報告書をイタリアのジュリオ・アンドレオッティ内閣が1990年10月に公表している。その後、いくつもの国から秘密部隊に関する証言が出てきた。

 グラディオと密接な関係にある秘密結社P2の存在も浮上する。1981年3月にイタリアの財務警察隊がバチカン銀行の絡んだ金融スキャンダルの黒幕と見られていたリチオ・ジェッリの自宅などを家宅捜索したのだが、その際に押収されたP2の会員名簿が発見されたのである。

 翌年の7月、ジェッリの娘が持っていたスーツケースの隠しスペースから極秘のスタンプが押された書類が見つかっている。それによると、友好国政府がコミュニストの脅威に対する警戒心をゆるめている場合、友好国の政府や国民を目覚めさせるために特殊作戦を実行しなければならないとされている。アメリカ政府は偽造文書だとしていて、真贋は不明だが、アメリカが実際にそうしたことを行ってきたとは言える。中東/北アフリカにおけるアル・カイダ系武装集団やそこから派生したIS(ISIS、ISIL、ダーイッシュなどとも表記)、ネオ・ナチなどを使って現在も「テロ」を続けている。






最終更新日  2015.11.20 11:05:53



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