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7月7日にドナルド・トランプ米大統領はウラジミル・プーチン露大統領と会談する予定になっている。その前、7月3日から4日にかけてプーチンはモスクワで中国の習近平国家主席と会い、両国が戦略的な協力関係にあることを宣言、エネルギーの取り引きを中心とする貿易が急速に膨らんでいることを強調している。
勿論、中国とロシアは軍事面での連携も強まっている。中国とロシアが戦略的な同盟国になった最大の原因はアメリカの軍事的な圧力。冷戦時代の両国には西側を民主主義が機能していると信じていた人、あるいはアメリカ流の社会にすれば全員がブルジョアになれるという幻想を抱いていた人もいたようだが、ソ連消滅から四半世紀以上を経た現在、そうした人はほとんどいないだろう。ウォルフォウィッツ・ドクトリンに基づいてアメリカは侵略戦争を繰り返し、その矛先が自分たちに向けられていることを中国もロシアも認識している。 アメリカは中国を懐柔してロシアを孤立化させようとしていると語る人もいるが、そうした状況ではない。そうした見方が出てくるのはアメリカに希望をもっているからだろうが、ロシアや中国がそうした希望を持っているようには見えない。ウォルフォウィッツ・ドクトリンという世界制覇プロジェクトは破綻している。それにもかかわらず世界制覇を未だに夢見ているのがアメリカだ。その夢は人類を滅亡させかねない悪夢でもある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017.07.07 04:18:37
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