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《櫻井ジャーナル》

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2019.01.18
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 シリアへ軍事侵攻していたアメリカ軍とイギリス軍に死傷者が出ていると報道されている。ダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国とも表記)の攻撃でイギリス兵5名がデリゾールで殺されたと1月10日に伝えられたのに続き、16日にはアメリカ兵4名がマンビジュで死亡したという。

 アメリカ軍に死傷者が出たことを受け、「米のシリア撤退暗雲」と脳天気な主張をする人が現れた。アメリカ軍とイギリス軍はシリアを侵略、勝手に軍事基地を建設して不法占拠してきたのだという認識が欠如している。この犠牲を撤退中止の口実にしたいのではないか?

 シリア政府の承認を受けないまま空爆を開始、地上部隊を侵攻させ、約20カ所に軍事基地を建設したのはバラク・オバマ政権。そのアメリカ軍をシリアから撤退させると決断する直前、ドナルド・トランプ大統領はトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と電話で話をしていた。その直後、アメリカ国務省はトルコへのパトリオット・ミサイル販売を承認している。

 アメリカ軍撤退の決定は超党派の議員や有力メディアだけでなく、政権内からも強い反対の声が上がった。その中には国防長官のジェームズ・マティス、国家安全保障補佐官のジョン・ボルトン、国務長官のマイク・ポンペオ、そしてシリア特使のジェームズ・ジェフリーも含まれている。マティス長官は撤退の命令書に署名したものの、2019年2月一杯で辞任すると表明した。こうした圧力もあり、トランプ大統領は撤退を遅らせる意向を示している。

 その一方、クルド勢力も対策を話し合っているという。​拘束していた約1100名のダーイッシュ戦闘員と2080名の関係者を解放するかどうか議論された​というのだ。12月23日にトランプの撤退命令を非難したフランスのエマニュエル・マクロン大統領とクルド勢力はこの件についてパリで話し合ったとも伝えられている。米英軍に死傷者が出たことで「米のシリア撤退暗雲」という流れは撤退に反対する人々にとって好都合だ。(つづく)






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最終更新日  2019.01.18 16:29:05



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