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《櫻井ジャーナル》

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2019.02.27
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 CIAの工作資金を動かしているUSAIDの「人道的援助物資」を積んだトラックがコロンビア領からベネズエラ領へつながっている橋の近くで炎上したが、​そのトラックへ反ニコラス・マドゥロ派のメンバーが火炎瓶を投げる様子​が撮影されていた。

 現在、アメリカ政府のベネズエラ工作はエリオット・エイブラムズ。​アメリカ支配層は2002年にもベネズエラでクーデターを試みた​。当時のアメリカ大統領はジョージ・W・ブッシュ。クーデターの黒幕はオットー・ライヒ、ジョン・ネグロポンテ、そしてエイブラムズだと伝えられている。

 エイブラムズは2月13日に下院の外交委員会に出席、そこでイルハン・オマール下院議員から辛らつな言葉を浴びせかけられ、感情をあらわにする場面もあった。エイブラムズはイラン・コントラ事件で偽証、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領の恩赦で刑務所行きを免れたのだが、議員はこの事実を指摘、そうした人物の話をどうして信頼できるのかと述べたのだ。

 当時、エイブラムズは2700万ドル相当の武器を「人道的援助物資」だとしてニカラグアの反革命ゲリラ、コントラへ渡す工作に参加していた。ベネズエラで同じことをしないという保証はない。

 そうした物資が含まれている可能性があるほか、一緒にコロンビアの特殊部隊員など、シリアやリビアのジハード傭兵やウクライナのネオ・ナチと同じように破壊活動要員が侵入することも懸念されていた。

 勿論、ベネズエラのニコラス・マドゥロ政権が破綻しているという宣伝にも物資搬入は使われるだろう。西側では物資をベネズエラへ運び込む口実として物資の欠乏が宣伝されている。

 しかし、これは現地を取材したジャーナリスト、​マックス・ブルメンソールがそうした事実を否定する映像をインターネットで伝えている​。

 しかし、そうした物資の運び込みを認めるようマドゥロ政権に求める人も西側にはいる。国民の苦境を救えということなのだろうが、それは侵略の容認につながる。そうした人のひとりがバーニー・サンダース上院議員だ。2016年の大統領選挙では途中、ロシアとの核戦争も辞さない姿勢を見せていたヒラリー・クリントン支持に回ったが、今回の発言を聞き、サンダースは理想的な支配者の手先ではないかと疑う人も出てきた。

 ところで、2月23日がイギリスの富豪主催で開かれたコンサートには事前の宣伝の1割に満たない人しか集まらなかった。昨年、アメリカ政府はベネズエラ軍幹部に接触してクーデターに協力するように求めたが、説得に失敗したと言われている。

 そうした中、アメリカの傀儡として大統領を名乗っているフアン・グアイドは軍事介入を求め、アメリカの​マルコ・ルビオ上院議員は自身のツイッターにムアンマル・アル・カダフィの元気な時の姿と惨殺される寸前の様子を撮影した写真を並べて載せている​。マドゥロに対する脅し、あるいは自分はマドゥロを脅すマッチョだというアピールをしているが、そのツイッターは恐怖ではなく嘲笑の対象になっている。






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最終更新日  2019.02.27 02:03:40



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