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大手医薬品のファイザーは11月9日、同社がドイツのBioNTechと共同で開発しているCOVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)向けワクチンは有効だと発表した。両社はすでにワクチン供給でアメリカ政府と19億5000万ドルの契約を結んでいて、EU、イギリス、カナダ、日本へも提供することで合意しているという。ただ、今回の発表では詳しいデータが明らかにされていないので、発表内容の信頼度は不明だ。 このワクチンはmRNAを利用して開発されている。DNAの遺伝情報がmRNAに転写され、その遺伝情報に従って特定のタンパク質が合成されるのだが、その仕組みの中に侵入して情報を書き換えることができるようになり、可能になった技術だ。その技術を開発した人物がハーバード大学の准教授だったデリック・ロッシ。2010年にモデルナ・セラピューティクス(現在のモデルナ)を創設した。 この技術は安全性に疑問があるとも言われ、細胞の中にどのようなタンパク質でも発現させられるという問題もある。人間のDNAを書き換える技術とも言えるからだ。 ファイザーとBioNTechの発表があった11月9日、ブラジルの保健当局は中国が開発したワクチンの治験を中止したことを明らかにした。治験に参加していたひとりが死亡したからだというが、この人物は自殺で、ワクチン接種との因果関係はないとみられている。ブラジルのジャイール・ボルソナーロ大統領は中国を敵視している人物だということもあり、これは政治的なものだと見る人も少なくない。 COVID-19向けのワクチンは同時並行的に開発されている。ワクチン開発で先行しているのはロシアだと言われているが、あまり情報は流れていない。アストラゼネカとオックスフォード大学が共同で開発したワクチンの治験に参加していたブラジル人が死亡したと伝えられているほか、ジョンソン・アンド・ジョンソンのワクチンでは治験者が原因不明の病気に罹って試験を中断したともされている。そうした中、西側の国々はファイザーとBioNTechにすり寄っている。 ところで、そのファイザーで副社長を務めていたマイク・イードンによると、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)検査で陽性と判定された人の半数、あるいは大半が擬陽性だという。同じことを主張する専門家は少なくない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.11.12 00:00:13
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