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《櫻井ジャーナル》

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2023.12.23
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 ハマスをはじめとするパレスチナ系武装グループが10月7日にイスラエルへ攻め込んだ後、イスラエル軍はガザの住民に対する大規模な攻撃を開始、すでに2万数千人が死亡、その約4割は子どもだとされている。ヨルダン川西岸でもパレスチナ人に対する激しい攻撃が続いているという。それに対しイスラエル軍とハマスとの戦闘に関する情報が乏しい。

 ハマス側から流れてくる映像などを見るとイスラエル軍の死傷者は少なくないようで、破壊される戦車の映像もある。当初からイスラエル軍は苦戦していると言われていたが、その推測が正しかったのかもしれない。

 こうした中、イスラエル政府はハマスに対して停戦を提案したが、拒否されたと伝えられている。ハマス側は、イスラエルが先にガザ攻撃をやめた場合にのみ人質交渉に応じるとしているようだ。

 前の停戦の際にも言われたが、イスラエル側は戦況が良ければ停戦をせずに攻撃を続けるはず。ここにきて再び停戦を求めたということは、それだけ厳しい戦いを強いられている可能性が高い。

 イスラエルのモーシェ・フェイグリン元議員はガザへの攻撃が始まった際、「ガザをドレスデンや広島のように破壊」すると宣言していた。彼は議員時代の2014年、ガザは未来永劫イスラエルの土地だと宣言、無差別攻撃で破壊し、住民を消し去ってユダヤ人が住むと主張していたが、実際、ガザはそうした光景になっている。

 そうしたことでは満足できないのか、​レバノンとの国境に近いメトゥラの入植地評議会のダヴィッド・アズーレイ議長はイスラエルのラジオ番組で、ガザをアウシュビッツのように完全に平らにし、パレスチナ人をレバノンの難民キャンプに強制移住させるべきだと訴えている​。アウシュビッツのユダヤ人のようにガザで殺されているのはパレスチナ人であり、ナチスのように虐殺しているのはイスラエルだということをアズーレイは理解できていないようだ。

 こうした大量殺戮をアメリカ政府は支援、イギリスもそうした行為を後押ししている。

 それに対し、サウジアラビアを含む親米国家は口先ばかりだが、貧困国のイエメンではフーシ派がイスラエルへ向かう船舶に対する攻撃を開始。ヒズボラがペルシャ湾を封鎖する可能性も高まってきた。そのヒズボラはすでにレバノンでイスラエルへの攻撃を始めている。

 アメリカは、イギリス、イタリア、バーレーン、カナダ、フランス、オランダ、ノルウェー、セーシェル、スペインを引き連れ、イエメン周辺の国際海域に国際艦隊を集結させたが、フーシ派が多くのドローンを使った攻撃を始めた場合、対処できない。

 10月7日の攻撃をイスラエル、アメリカ、イギリスなどは知っていた可能性が高く、ハマスに攻撃させたと見られているが、その計画がすでに破綻しているように見える。






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最終更新日  2023.12.23 00:25:22



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