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太陽の栄える国 豊かなこの地に 宝を求めて 白人が攻めてきた 殺された王は灰の中から コンドルとして蘇った 天高く舞うコンドルは国を守るであろう 永遠に コンドル飛べよ 果てしなき空を アンデスの山に 影を落として 裏切られたインカの 笛の音悲し 自由のため死ねと パチャママ(大地の神)の教え ( 『コンドルは飛んでいく』より ) インカ帝国侵略後、この物語の主人公トゥパク・アマル(2世)が反乱を起こすよりも遥かに昔から、 彼の祖先であるトゥパク・アマル1世らインカの末裔の人々は、インカ帝国の再興を賭けて、 ビルカバンバの地を拠点に幾多の反乱を展開してきました。 このブログでは、彼らの遺志を継ぐトゥパク・アマルの大反乱を物語風に綴って参ります。 この物語は一部を史実に即しておりますが、多分に創作を含んでおりますため、 フィクションとしてお読み頂けますようお願い申し上げます。 また、この物語では、ストーリーの展開上、やむなく、 流血等の残虐な表現が出てくる場合がございます。ご了承の上、ご覧頂けましたら幸いです。 ◆◇◆ 登場人物紹介 イメージ画 頂き物イラスト 物語目次 も、是非、ご覧ください◆◇◆
テーマ:連載小説を書いてみようv
カテゴリ:第10話 遥かなる虹の民
アリスメンディはゆっくりと首を横に振った。 「いや、ラス・カサス殿も聖ローザも、ふたりともイエズス会ではなくドミニコ会に所属していた。 今、わたしが世話になっている聖カタリナ修道院もドミニコ会に属している。 そなたたちが訪れたモソプキオ村のロカ殿も、ドミニコ会の神父であったろう? そなたたちインカ族や先住民の人々の不当な境遇に心を砕いてきたのは、決してイエズス会の者たちだけではないのだよ。 それに、ジェロニモ、そなたたち黒人の者たちは、インカ族以上に苦難が深かったはず。 聖ローザのように黒人たちにも手を差し伸べた聖職者は、この国ではかなり限られていたからな……」 ジェロニモは「はい」と、噛み締めるように返事をした。 それから熱を帯びた口調で続ける。 「そんな中でも、トゥパク・アマル様はインカ族だけを助けようとするんじゃなくて、黒人奴隷のオレたちにも目を向けてくれました。 黒人奴隷解放令を出してくださったんデス! だからオレは、トゥパク・アマル様についていこうと決めました。 そのトゥパク・アマル様に忠誠を誓っているアンドレス様にも、ついていこうっテ!」 「──ありがとう、ジェロニモ!」 改めて絆を確認するかのように視線を交わし合っているジェロニモとアンドレスの横で、飄々とした表情を崩さぬヨハンにもアリスメンディは目を向ける。 「ヨハン、そなたは、スペインから渡ってきたのか? それとも、このペルー副王領で生まれたのか?」 ひとキャラメッセージ 【登場人物のご紹介】 ☆その他の登場人物はこちらです☆ ≪トゥパク・アマル≫(インカ軍) ≪アンドレス≫(インカ軍) ≪ジェロニモ≫(インカ軍) ≪ペドロ≫(インカ軍) ≪ヨハン≫(スペイン軍) ≪マリオ≫(インカ側) ≪リリアーナ≫(インカ側) ≪アリスメンディ≫(インカ側) ≪モスコーソ大司教≫(スペイン軍)
目次 現在のストーリーの概略はこちら HPの現在連載シーンはこちら ★いつも温かく応援してくださいまして、本当にありがとうございます!
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