ドリフターズ
梅雨明けして数日が経ちます。暑い!!日中はガンガンとした日差しで真夏日。暑くてたまりません!!先日も地区の奉仕作業で早朝より草刈機を振り回してましたが、2時間後には死にそうでしたわ。(まぁ、その後みんなでワイワイとビール飲んで涼みましたが 苦笑)ただね、日中は快晴でも夕刻になると毎日ドンヨリと雲が出ます。そのため梅雨明けしたのに・・・星空が全く見られない!!熱帯夜の毎夜スマホの某アプリで「本当なら今頃このあたりに天の川が・・・」なんて溜息付いてますわ(淋)てな訳で(?)ブログネタも無いんで、こんな時はいつもの「年甲斐も無い話」を(またかよ!! 笑)いやいや、今回の作品は普通に誰でも楽しめる作品です。特に歴史好きの方には面白い!!と思います。・・・数年前に知人と飲んでいたときに「俺、このマンガにハマっててさぁ。一度読んでみ。本当に面白いから!!」と薦められた作品です。ちなみに彼は私のような「中年オタク」(笑)ではなく、真っ当な人物ですわ。彼に進められて、つい1巻を買ったのですが(正確には某キ○ドルの無料期間で 笑)・・・これが本当に面白くて何度も読み返しました。それが・・・コレ!!ドリフターズ(1) (ヤングキングコミックス) [ 平野耕太 ]ドリフターズあっ、ちなみにあの8時に全員を集めるグループとは全く関係ありません(笑)え~と・・・内容は・・・マンガに有りがちな「異世界物」の作品。舞台は「エルフ」やら「ドワーフ」やら「ドラゴン」やら、ファンタジーお約束の種族が多く登場する世界。一つ違うのは、このお話の主人公たちが・・・歴史上に実在した人物たち!!「はぁ?」って感じですわな(笑)私も知人に教えられたとき「はぁ?意味がイマイチわからんのだが・・・?」って感じだったんですよ。でもね、読んでみると・・・凄い!!この発想は無かったですわ!!実在した(したとされる)人物が多く登場しますが、とりあえず主人公3名を紹介すると・島津豊久 歴史好きの方ならニヤリとしますね(笑)「関ヶ原の戦い」で伯父にあたる島津義弘を逃すため(島津の退き口)、自らがしんがりになり迫り来る東軍に挑んだ猛将。この作品内での性格は、仁義に厚いが同時に周りの空気を読まない。一般常識も通じない。ことある毎に死を考えずに本能のまま突撃していく「戦(いくさ)バカ」。喰う!! 寝る!! 戦う!!の三拍子(笑)そんな彼だが、敵味方の誰にでも遠慮せず堂々としている一方で、自分が助けられれば素直に頭を下げ「礼」をつくす。また倒した相手にも尊敬の念を持つ。それ故に人の心を惹きつける。ちなみに敵将と戦うときは「首、置いてけ!!」が口癖のため、仲間に「妖怪 首置いてけ」なんてよばれたりもする。作品内では常に薩摩弁を話している。・織田信長いや、彼に関しては説明要らないですね(笑)この作品内でもかなりの策略家。この異世界に無い「火薬」と「火縄銃」を大量生産させ敵軍を恐れさせる。ただ他作品のように、まるで「魔王」を彷彿させるような『悪』そのもののような人物ではなく、常は悪ふざけが好きでお茶目でノリのいい(笑)オッサン。 まぁ時には調子にのって「私は第六天魔王だぁ~!!ワハハハハ」みたいな事を言うが、仲間からは「・・・」みたいな目で見られたり、豊久からは「傾奇者」なんていわれる始末。(個人的にはこんな信長はアリですよ)ただ「戦」となるとその手腕を発揮。自分の経験を活かし、敵に「恐怖」を植え付け追い詰めて倒す。残虐なまでに無慈悲。まさに戦の「プロ」。彼の内に秘めたる「野心」「野望」は、敵軍はもとより味方からも要注意人物と見られている。そんな彼だが、出会った当初から豊久に一目置いており、いずれは豊久をこの世界の頭首とさせたいと思っている。とはいえ、大概は豊久の破天荒な行動に振り回されているのが実情。(思わず自分がいた安土を懐かしみ叫ぶことも 笑)周りからは「ノブ」「ノブさん」と慕われている。・那須与一「平家物語」で扇を射抜く話が有名なあのお方。弓の名手。ちなみに三人のなかで一番若い。(信長曰く、伝えられてきた人物像と全然違うとのこと)軽やかに正確な弓を放ち敵を翻弄する。作品内では片目を髪で隠した美少年。しかし那須11人兄弟で末弟の自分が一番ブサイクだと言っている。敵方(?)としてくる登場するアノ有名な人物となにやら因縁がありそう?豊久と信長の無茶苦茶な言動を理解できる唯一の人物であり(二人が殴りあいのケンカしていればうれしそうに自分もその中に飛び込む 汗)、豊久と共に行動し、彼の生き様を見て、彼の言葉を聞き、自分に科せられていたものが少しずつ軽くなってくるのを感じている。エルフの言葉を独学で勉強して片言ながらも話すことができたのだが、後にある方法で簡単に誰もが会話できることになり落ち込む。またエルフたちの弓の教官となるが「口を開く前と後に『源氏バンザイ』とつけろ!」と言っている。(もちろんこの作品内のお笑い要素のひとつなんですけどね。ゲンジバンザイ 笑)・・・ってか3人とも時代が違いすぎますがな(笑)他にも平安時代~幕末。さらには太平洋戦争中に実在した人物たちもが多く登場!!そのため登場する武器も、弓矢や野太刀、火縄銃などから旧日本海軍の戦闘機「紫電改」までと多種多様。さらに!!日本史だけでなく世界史で習う人物たちもわんさか登場!!(驚)それも一癖二癖あるような超個性的な者ばかり。もうね、普通なら意味がわかんない作品になっちまいますね(笑)しかしこの「ドリフターズ」という作品は、その人物たちを上手く繋げていきストーリーが進んでいきます。(あらすじ)時は1600年。関ヶ原 烏頭坂。薩摩のために伯父の島津義弘のためにと、止めるのも聞かず自らを犠牲に島津豊久は東軍徳川「井伊直政」の軍勢に突っ込んでいく。「相手にとって不足なし!!命捨てがまるは 今ぞ!!」激しい戦いの末、大怪我を負いながら戦場を彷徨っていた豊久だが、突然長い廊下といくつもの扉がある空間に迷い込んでしまう。そこには自分の知らない男がいた。その人物は書類の積まれた机を前にタバコを吸い、ネクタイをし・・・まるで、働く私達「現代人」そのものの姿。その見た事が無い風貌の男に豊久は「ここは何処だ!! 誰だ!! 俺は薩摩へ帰るのだ!!」と詰め寄るが、その男が豊久の名前が書かれた書類にサインをした瞬間、一つの扉に吸い込まれてしまう。「・・・次。」その男は淡々と事務処理を続けていく。意識朦朧の豊久が次に見たのは二人の少年エルフだった。「ははは・・鬼だ。やっぱり地獄行きか」とつぶやき意識を失う。「またドリフターズ(漂流者)だ。」困惑気味の二人の少年エルフは、豊久を人気の無い廃城へ運び逃げ去るのだった。豊久が廃城で目を覚ますと、そこには長髪の中年の男がいた。その男は名を「織田前右府信長」と名乗った。豊久は「信長」と名乗る男に「信長公はとうの昔に死んでおるわ!!貴様は信長を騙るあの世の鬼じゃ!!」と切りかかる。その時、豊久を弓矢で制する少年。その少年は名を「那須資隆与一」と名乗った。「嘘をつけぇい!!源平合戦の頃じゃねえかっ!!そんな馬鹿な話があるものか!!」時代も場所も違う彼らもまた謎の通路と扉、そしてそこにいた妙な男によってこの世界に飛ばされてきていたのだった。さらにこの世界に来て然程の時が経っていないのだ。その夜。「戦のにおい」で目を覚ます3人。それは豊久を助けた少年エルフ達が住む村が、領主の軍勢に「禁忌を破ったから」と見せしめに襲われていたのだった。「戦のにおい」で本能の赴くままエルフの村へ突っ走る豊久。それを見て「あいつは鉄砲玉か?」と笑い、後に続く信長と与一。時を同じくして北方の地域で「黒王」と名乗る正体不明の人物が化物の軍勢を従えて侵攻を始めていた。その黒王に従うものなかには、「土方歳三」や「ジャンヌ・ダルク」などの姿があった。彼らもまたこの世界に飛ばされてきたのだ。ただ豊久たちとは違い、特殊な妖術を使い、更には人を恨んでいたのだ。そんな彼らはドリフターズ(漂流者)とは呼ばれず「エンズ」(廃棄物)と呼ばれていた。こうして豊久・信長・与一たちはこの世界の戦乱に巻き込まれていく・・・いや、この世界を巻き込んでいくことになる。うん。このあらすじ読んでも分かんないですよね(笑)実際この本を手にして読んでもらったほうが早いかな?(おいっ 笑)島津の名を聞いて「薩奸死すべし!!」と怒りを顕にする土方歳三に対して、「ははぁ、さては俺(わい)らの子孫がなにかしでかしてもうたのかの?」とうれしそうに喧嘩を買う島津豊久。また、織田信長が「ガトリング銃」をみて生唾を飲み「合戦そのものが丸ごと変わっちまわぁ。これは欲しい~!!」とニタ~と笑う。「もし時代の違う者同士が戦ったら?もしその時代に無い武器がそこにあったら?」歴史の好きな人なら絶対に考える「if」がまさに描かれているのです。ストーリー自体も血湧き肉踊る戦いから政治的なやりとり。シリアスかと思えばギャグになったり。何度読み返しても面白い。お色気や色恋沙汰は全くの無縁!!お子様の歴史のお勉強にもなりますよ~。どうですか?奥さん!!(笑)(いやいやいやいや・・・その分、残酷な表現が多いじゃねーか 苦笑)今後登場している歴史上の人物たちがどう采配を振って関ってくるのか?また新たに歴史上の人物が登場するのか?ワクワクが止まりません。現在、単行本は6巻まで発売中。敵側には信長をよく知るあの来年の大河ドラマの主人公にもなるあのお方が参戦。それを知り信長は「金柑頭が~っ!!」とブチ切れ!!共闘することになった豊久の予測不能(笑)の行動に「このひとおかしい」と思ってしまう、平安時代からやってきたあの有名陰陽師(笑)与一はゲンジバンザイ(笑)しかし、ある戦いがまるで再現されたかのように進みはじめ、ドリフターズ側を苦しめております。とはいえ豊久はそれを知った上で、「これは運命じゃ」とばかりに嬉しそうに敵陣に突っ込んでってるんですけどね(苦笑)くぅぅぅ!!早く続巻を出してくれ!!!ちなみにアニメ化もされているようです。あと、余談ですが・・・この作品には物語が進むのに欠かせない多くのキーワードがあります。ただ、この作品では普通のマンガでは絶対に取り上げられないキーワードが!!それは・・・ウ○コ(笑)小学生かよ!!(笑)って位にこの言葉が出てきます。(物語でも登場人物が呆れるほどに 笑)でもね、この世界で敵と戦う上で「ある物」を作るのに大変重要なんですわ。「ウン○って本当にスゲーなぁ」と感じた作品でもあります(笑)ドリフターズ 全巻セット(1〜6巻)【新品】【あす楽対応】ドリフターズ DRIFTERS 1期全6巻+1【7巻セット】【中古】【アニメ】中古DVD