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カテゴリ:旅
はい。前回の続きです。
鞍馬山の山門前につきましたが、意外と人がいる。 でも団体や大声で騒いだりしているよう人たちは全くいない。 ただ心配性のオカン。人が多いと「コロナが怖い」なんて言うし。それに足もかなり悪い。 私は半分諦めて 「諦めるかぁ。車内から山門前で参拝したらええやん。」 しかし!!ここでオカンから予想外の言葉が返ってきた!! 「登ろう!! 折角来たんやし!! 私だって次来れるか判らん!!」 「えっ・・・いや・・・ってかオカン、足が悪いやん。無理やって!!」 「大丈夫や!! 私ゆっくり歩くし。頼むから登ろう!!」 ここまで言われると、さすがにダメなんて言えません。 まぁ無理なら途中で戻ったらいい。 結局近くの有料駐車場に車を止めて山門に向かってゆっくり歩く。 ちなみに、この地点でオカンはすでにキツそうでした。 私の肩と手を貸しながら、参拝料を払ってゆっくりとケーブルカーの駅まで歩きました。 駅の待合室でようやく休憩。 「足、大丈夫か?」 「うん。どうもない。ここまできたら頑張る!!」 もうね。ヒヤヒヤもんですわ(大汗) その後、ケーブルカーで中腹の「多宝塔駅」へ。 結構な高さまで来ました。 麓の家が小さく見えます。 しかし以前は、ここから麓の集落は見ることができませんでした。 実は2018年に関西地区に大被害をもたらした台風21号の影響で、ここ鞍馬も木々がなぎ倒されたりと大変な被害が出てしまったんです。 今なお倒木が多くありますが、地元の方々をはじめ多くの人たちのおかげで復旧したんです。 所々に新しい苗木も植えられていました。 さて、ここからが本番です。 ここから数百メートルはなだらかな登坂が続きます。この辺りまで来ると他の参拝者は既に先に行かれていて、誰もいない参道をゆっくりとオカンのペースで歩きました。(人がいないのでマスクを外させています) そしていよいよ最難関の場所に到着。 本堂へと続く勾配の急な石段を登らなくてはなりません。 ここが一番の心配ポイントです。 写真には写っていませんが、さらに本殿に向かって石段は続いています。 とりあえず手前で休憩。 さすがにここからは無理ですね。 普通に若い方でも「キツイ~!!」なんて言っておられる方もいますからねぇ。 オカンも手前で足が止まりました。 「無理したらあかん。もう引き返そう・・・」 「・・・」 ようやく諦めてくれたと、内心ほっとして「ちょっとそこから写真を撮ってるからベンチに座っててな」と風景の写真を1、2枚撮ってました。 ところが、振り返るとオカンがいない!! 「な、な・・・!!」 すでにこの石段を登り始めてました。 慌てて止めに行ったのですが、 「大丈夫!!大丈夫やから・・・頼むから登らさせて」 もうこうなると、どうにもなりません。 手すりに全体重を預けて石段を登り始めたから、めっちゃ危険です(汗) とにかく横でサポートしながら、一歩一歩を慎重に進んでいきました。 撮りたい写真もありましたが、そんなこと言ってられません!! そして、そして・・・ようやく・・・ 本堂に到着!! 「やった!!・・・登れた・・・登れた」 と満面の笑みで喜んでましたが、息が上がり手足も震えている・・・ アカン・・・これはアカン。 とにかく休憩所に座らせましたが、本人は早くお参りに行きたい様子。 無理やり約10分程休ませてから本堂に参拝いたしました。 子どものようにはしゃぐオカン・・・ そっかぁ、オカンは数年前来たときは山門前でお参りしただけだったからなぁ。(オカンの姉が亡くなる前に・・・) 本堂にお参りするのは十数年ぶりかも? 私達家族にとって思い出の地「鞍馬」・・・オカンにとっても大事な場所ですからね・・・ そう思うとオカンが必死だったのも分かります。 その後、弟に無地に本堂に到着したことを連絡。 そして下山。 登り同様に注意をしてゆっくりと麓を目指しました。 (下りの方がむしろ怖いですからねぇ) 登り同様にケーブルカーを使って山門まで降りてきました。 山門駅に到着と同時に弟から電話。 弟もかなり心配していたようで、無事に元気に麓までついたことを話したら安心したみたいです。 「下まで帰ってきたんやな。よかった。オカン大丈夫か?」 「元気やで。ほんま一時はどうしようかと思ったけど(苦笑)」 「よかった・・・あっ、俺も今から行こうかな?」 「ん?今何処におるんや?出町柳の近くなら・・・」 「いや・・・近鉄大久保駅(笑)」 「鞍馬と方向が真逆じゃねーか!!(笑)」 二人で大笑いしました。横でオカンも「何?何?」とうれしそうに聞いてくる(笑) その後はオカンが欲しかったお土産を少しだけ買って帰路につきました。 帰りの車の中で、 「ほんまに心配したんやで。なんで無理してでも登ったんや?」と聞くと 「どうしても登りたかったの。今登らなきゃこの先絶対に登れないと思ったから・・・もしかしたら、「鞍馬さん」に呼ばれてたんかな?・・・だから必死だったの。父ちゃんやじいちゃんばあちゃん・・・姉ちゃん・・・みんなが守ってくれたんかもしれんな。」 「・・・そうやな。」 うれしそうなオカンにそれ以上「ダメ」なんて言えませんでした。 ただ・・・オカンも調子に乗って 「次は寂光院行きたい! !春日大社さんももう1回行きたい!! それからな後はな・・・」 「はい。はい。(笑)」 後で気が付いたんですけど、この日は「母の日」だったんですね。 こんな形になりましたが、よい思い出の1日になりました。 追記 帰宅後もオカンは元気(笑) 私は筋肉痛(苦笑)・・・ でも、モヤモヤした気分も消え去り仕事に向き合えました。 また、参道でオカンを気遣ってくれた若い方々もいらっしゃいました。本当にありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.05.13 09:19:09
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