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2020.06.13
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テーマ:自転車(12825)
カテゴリ:Bicycle
最近は平日の朝に走りに行っています。
しかし今週末は雨で走りにいけません。

というわけで昔の知識を引っ張り出して記事を書こうと思います。
お題は脚質…にしようと思ったのですが、筋肉の話にします。
脚質を語る上で筋肉は欠かせませんので、筋肉の話をしつつ脚質の話もします。

脚質はサイクリストなら気になる人が少なくない話題です。
私が学生時代も、サークル内でよく出てくる話題でした。
とはいっても機材の方が話題が多かったですが。

脚質は筋繊維の影響を受けるため、
知識の蔵出しとしては先にしようかなと(^_^;)


筋繊維は2種類ある


筋肉を構成しているのは筋繊維です。
その名の通り繊維ですので、これが束になって筋肉が出来ています。
トレーニングすると筋繊維が肥大化することで結果的に筋肉が大きくなります。
実は筋肉が大きくなることは筋繊維が太くなることです。
筋繊維自体の数は変わりません。

さてこの筋繊維は大きく分けて2種類あります。
瞬発系の筋繊維である速筋と持久系の筋繊維である遅筋です。

また持久系のトレーニングをすると速筋が中間筋という
速筋と遅筋の中間のような筋肉になります。

ちなみに速筋と遅筋の数は先天的に決まっています。
つまりは瞬発系向きか持久系向きか、その中間あたりかは
先天的に決まっているのです。

速筋


速筋繊維は白いです。白身魚に多い筋繊維です。
白身魚は長距離を泳ぐことはできませんが、素早く敵の攻撃を回避できます。

自転車においては速筋繊維が多い人は
トラック競技やスプリンターに向いています。

実はドラえもんのジャイアンのような
太っているけど怪力で運動もできる人は速筋繊維が多い人です。
基礎代謝は遅筋繊維が多いほど高いので、速筋繊維が多い人は低くなります。
だから速筋繊維が多い人は太りやすいです。一方で力はあります。

野生動物ではネコ科がほぼ速筋繊維しかないです。
ネコ科は普段はじっと構えていて、獲物が近づいたら一気に仕留めます。
持久力がないから待ち伏せし、瞬発力があるから一気に仕留めるのです。


ちなみに瞬発系のトレーニングによって速筋繊維を鍛えると
大きく重くなります。
高い出力を出すためには太く逞しい筋肉が必要なのです。

遅筋


遅筋繊維は赤いです。赤身の魚に多い筋繊維です。
マグロが長距離を泳げるのは遅筋繊維が多い体質だからです。

自転車において遅筋繊維が多い人はクライマーやルーラーです。
持久力が高いため平均出力を維持することが得意です。
一方で速筋繊維が少ない分だけ瞬発力に劣るので、アタックやスプリントには弱いです。

遅筋繊維は鍛えてもあまり重くなりません。
持久系の運動では重いほど消耗が激しいため、軽く進化したのでしょう。
よって遅筋繊維が多い人は身長のわりに体重が軽くなります。

これがクライマー体質の人が登りで有利になる理由の一つです。
パワーを維持でき、なおかつ体格に対して体重が軽いため、登りで重要な指標である
パワーウェイトレシオが高くなるのです。

また遅筋繊維は基礎代謝に影響します。
やせの大食いは遅筋繊維が多いのではないかと私は思っています。

自転車は非常にパワーが要るスポーツなので、
遅筋繊維が多い人はヒルクライム以外ではあまり有利ではありません。
ただし多くの人が苦手とする登りに強いというメリットがあります。

ちなみに私は遅筋繊維が圧倒的に多い体質で、
現役時代はヒルクライムだけが突出していました。
アタック合戦やスプリントは全然弱かったです。
スプリントに関してはヒルクライムのタイムが2割も多い人と互角でした。

今は健康診断に引っかかるメタボですが、
それでも平地で抜かれて登りで抜くことはよくあります。
一定負荷に対する持久力の高さは登りで有利に働くのです。


パワーウェイトレシオでパフォーマンスが評価される今はいい時代


私が学生時代(2000年代前半頃)は正しい知識がない人が多く、
私自身も酷い言われを受けたものです。

当時は軽量至上主義を信奉する人が少なからずいて、
そういう人たちはパワーウェイトレシオではなくウェイトだけ
パフォーマンスが決まると考えていました。
脚力という概念がないことに脱帽したものです。

身長が高い私は「背が高いヤツは重い分遅いから無理だ、諦めろ」と
散々言われ放題したものです。

一緒に走った人には実力で(特に登りで)思い知らせてやりましたが、
一緒に走る機会がない人には思い知らせる機会がありませんでした。
こういう経験があったからこそ正しい知識はちゃんと伝えたいと思っています。

そう考えると今はパワーウェイトレシオでパフォーマンスが評価されるので
いい時代になったものです。

終わりに


というわけで、大学時代に取ったスポーツ医科学の知識と
自分自身がレースに出ていた経験をもとに書いてみました。

ネットで読んだ知識より、科学を学び実践を経験した人が語った方が
説得力はあるでしょうと勝手に思っています(^_^;)

それでは雨が降って自転車に乗れなかったら
また蔵出し知識を出そうと思います。





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Last updated  2020.06.13 20:34:20
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