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中国生まれアメリカ育ちのデスクトップパソコン、バツイチの彼女と僕が一緒に暮らし始めてちょうど7年になる(購入2015年11月)。半年ほどして、英語版のWindows7から日本語版に変更し、日本語の会話もすっかり上手になり、朝昼晩、時には四六時中、よく働いてくれたのだが・・・。ここのところ彼女が体調を崩した。僕が何かを問いかけても、仕事を言い付けても、反応が鈍く、やがてとうとう立ち上がることが出来ない状態になってしまった。来る時が来たのだ、「ハードディスクの問題が検出されました・・・コンピューターの製造元に連絡してディスクの修理または交換が必要かどうか確認してください」という内容のエラーメッセージが画面に出始めた。ということは、彼女の頭脳であるCPU(プロセッサー)や短期記憶であるメモリーチップスが悪いのではなく、長期記憶とも言えるハードディスクが崩壊し始めたのだ。
彼女には、大切な文書をたくさん管理してもらっていたので、由々しき事態である。時々バックアップしてあるものの、ここ1年ほどはしてないと思う。災難は忘れた頃にやって来るとはね。大急ぎで重要文書、ポッドキャスト、ビデオなどをノートパソコンにコピーした。 さて、この後どうすべきか?新しいパソコンを買うべきか、いまどきWindows7なんて使っているとアップデートもしてくれないし、友人たちからは蔑まれるだろうし、ウィルスなんかにも狙われやすいかもしれない。確かにそうなのだが、年末で忙しいし買い物の決断は時間がかかるし、ここはとりあえずハードディスクを新しいものにしてシステムを含めた全ファイルを移し替えようではないか。 ということで、短期的に日本語版Windows7をそのまま使えるようにすることにした。以下は、ハードディスク交換に必要なものと、プロセスの概略である。いろいろな方法があるだろうが、過去に使った方法を思い出しながらもう一度試みることにした。この方法の利点は、システムを含めて今の状況をそのまま移し替えることが出来る点だ。つまり、プログラムの再インストールは原則必要がない。 必要なもの: 1. DriveImage XML(バージョン2.60)という無料のソフト。ビジネス用は有料であるが、個人が非商用に使う場合は無料である。過去に数度使ったことがある。ハードディスクのセクターごとにバイナリ―データをコピーしていき、ファイル名やセクターの場所などを別個に保存してくれる。ブートセクターもコピーしてくれるので、バックアップした情報を戻せば、そのままウィンドウズが立ち上がってくれるはずだ。 2. DriveImage XMLで作成されるバックアップファイルを保存する場所。バックアップ時に使用するノートパソコンあるいは別のPCに1TB前後のスペースがあればそれでいいし、なければ1TBくらいのポータブル・ハードディスクが必要だ。1TBくらい、というのは、壊れかけのハードディスクで現在使用されている容量がそのくらいだからだ。幸い空き容量が1TBあるポータブル・ハードディスクの手持ちがあった。 3. 新しいハードディスク。壊れかけのハードディスクと同規格(3.5インチSATA)で、同じくらいの容量(2TB)が必要だ。(厳密には、壊れかけのハードディスクは分割してあるので1TBでも足りるはずだが、ここは同じ容量にしておいた方が安全だ。)地元のオフィス用品の店に出かけて、2TBのSATAハードディスクをくれと頼んだら、「ハードディスク」という単語が通じないのには驚いた。いまどき、そんなものを買う人はいないようで、もう死語になっていた。結局在庫にあったのはWestern Digitalの2TBのハードディスク(7200 RPM)で、74.99ドルだった。 4. 外付けハードディスクケース、3.5インチSATA対応、USB。新しいハードディスクをここに挿入し、バックアップした情報を再インストールする時に使う。アマゾンで販売されてるものだとこんなのがある。ロジテックLGB-EKU3 5. あとは、PCからハードディスクを取り出す時にネジを取る必要があるので、プラスのドライバーがいる。 昔に比べるとハードディスクの容量が大きいので時間がかかった。バックアップするのにほぼ24時間、新しいディスクにコピー(restore)するのに15時間、この二つのステップの間に新しいハードディスクを購入しに出かけて1、2時間、更に新しいディスクをPCに装填し立ち上げるのに1、2時間、なんだかんだでWindows7が再び立ち上がるまでに丸三日かかった。 ほとんどの仕事はノートパソコンに入れたDriveImage XMLが一人で勝手にやってくれるので、僕の役目は気を揉みながら眺めてるだけだ。バックアップの過程で一ヵ所だけ読み取りができずエラーが出たが大事には至らなかった。(後にWindows7のインストールDVDを使って修復することが出来た。) 他にも一つ二つ厄介な問題があったが、一番の問題は新しいハードディスクの(正確にはパーティションの)属性をactiveにすることだった。ディスクの属性がactiveじゃないと、パソコンに装填しても立ち上がらない。この属性変更は、通常Windows Disk Managementというプログラム(Windowsに入っているので別途買う必要はない)を使って簡単にできるはずだ。理由は不明だが、今回はそれが出来なかった。インターネットを検索してようやく見つけた方法は、コマンド・プロンプトのスクリーンに行き、diskpartというコマンドを使用することだった。(Windows7でコマンド・プロンプトを出すためには windows キーとrキーを押し、cmdというコマンドを入れOKを押す。具体的には以下のコマンドを使って属性を変更する。diskpart / list disk / select disk # / list partition / select partition # / active。#は、それぞれ該当するdiskとpartitionの番号。) こうして無事、デスクトップちゃんの体調は回復した。それにしても7年くらいでハードディスクが壊れるとはね、ちょっと無理をさせ過ぎたんだろうか。いずれにしても彼女とはもうすぐお別れして(といっても廃棄するわけではなく側に置いておく)、後妻さんをもらわなくてはと考えてる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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