|
カテゴリ:本
きれぎれ(町田康)
2006年7月30日読了。 芥川賞受賞作品。 メジャーな賞を取った作品だから読んでみた。 すごく変わってる。 ライティングスタイルや文体や内容が全部。 川上弘美の蛇を踏むも変わっていたけど、こっちはもっと破壊的と言うかグロイ感じもある。 実際に感じる苛立ちや悲しさやそう言うものをデフォルメして表現している事は分るけどちょっとあまりにも突拍子過ぎたのではないかと思う。 結局は自分は何か特別な事が出来ると思っていたのに結局は平凡な女と結婚して成功した友達をうらやましく思うというような内容だけど、その表現過程が変わっているのだ。 C猫にはこの不文律やCrazyなストーリーを理解する能力はないのかもしれないがやっぱり素晴らしいに違いないのだろう。 よく最後まで読めたと思う。実はもう一編含まれていて、明らかにきれぎれの方が良いと分ったのでやっぱり批評家や審査員の方たちは如実に良さが分ったに違いない。 食べ物でも何でも日常化したものは時々変わったものが食べたくなる事もあるからそういう意味ではこの作家の本がまた読みたくなる事はない、とは言えないし、好みもまたあるだろう。 お勧め度:7 書評集はこちら。 July 31, 2006 4:27pm (EDT) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 1, 2006 05:30:41 AM
コメント(0) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事
|
|