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カテゴリ:漫画
漫画と言えば、永島慎二が好きだった。
若者たちと言う作品があり、ぽえむと言う喫茶店が登場するが、これは本当に存在する店だ。阿佐ヶ谷に始まり、随分あちこちに支店もあるはずだ。漫画の中で、お客が、「マスター、コーヒーまだー」と催促すると、「うちはおきゃくさまが見えてから豆を挽いて1杯づつ淹れているんです。やかんでまとめて淹れるようなコーヒーが飲みたかったらよそへ行ってください。」とマスターが答える場面がある。本当にそういう店だった。 この作品には色々な若者が出てくるが、井上あーという詩人が登場する。 私はこの人物が1番好きだった。詩人だけど、紙の上には書かない。 書いた瞬間に詩は嘘になってしまう。口から出るただ1回の叫びが真実だ。 確かそんな風に言ったと思う。ひとつだけ気に入らなかったのは、井上あーが、高校の担任だった、K先生にそっくりだったこと。この先生が私は嫌いだった。びっくりするほど似た顔なのに、 人間は対極にあるタイプだった。慎み深くナイーブな井上に対して、K先生は上昇志向で現実的でしたたかだった。夏休みを利用して大学院」に通い、大学教授へと転身していった。 こう書いてみれば、別に非難されるような行いではない。立派といつても良いくらいだ。でも好き嫌いでいえば、嫌い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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