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それは、それまで知っていた絵の描き方からは想像もできないものだった。
水彩絵の具を使い、下描きはしない。使う色は赤黄青の3原色と白、黒だけ。色は必ず3原色を3色とも混ぜて作る。(1色だけや、2色だけはなし) 描きかたは輪郭線を描かないで1点から隣へ隣へと描いていく。 植物は根は下向きに、茎は上向きに。動物は顔の中心から毛の流れに沿って外向きに。こんな具合だった。 最初に描いたのがもやし。 黒の色画用紙に、1本のもやしを描くのだが、茎と根の分かれ目も1点からまずは下向きに根を描き、その後同じ点から今度は上向きに茎を描く。これだけのことなのだが、白っぽいもやしだから黒い紙に描き、背景はいらないように考えてあるらしい。何人もでそれぞれ1本ずつのもやしを描いたけれど、皆それぞれリアルで魅力的なもやしになったものだ。1回の教室で1枚は必ず作品を仕上げる。できたら日付けと名前を入れて完成となる。 上手い、下手というそれまで持っていた概念は何を根拠にしていたのか考え直しを迫られる気がした。 マドカさんによる「キミコ方式」のお絵かき教室は、文庫の2階で週1回行われた。ほかには、秋刀魚、毛糸の帽子、大根、ねぎ、自転車、枯葉、イカを描いた。毎週教室が楽しみだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年01月06日 01時59分50秒
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