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カテゴリ:現在の日記
目的の物ではなかったのだけれど、読んでみると、これは大分前からさがしていた本だと思えてきた。
それは「子どもの本とは何か」と題した清水真砂子さんの、かわさき市民アカデミー講座ブックレット。たった70ページばかりの薄い冊子なのだけれど、その中身といったら本当に待ち望んでいた物だった。 「帰還」を読んだとき、それまでの物語との語り口の違いに戸惑い、そのギャップを埋める情報が欲しいと思って、ル=グウィン自身の言葉で書かれた物はないか随分さがした。 このブックレットは、清水さんが「アースシーの風」を訳している最中の物で、その苦心談が私の長年の問いに答えてくれていると思った。 その本から 『、、、今度のイラク侵攻に抗議して、アメリカの詩人たちが反戦詩を寄せ合って発表したんです。略 それにル=グウィンも詩を寄せています。9.11のあと、ル=グウィンの住んでいるオレゴン州ポートランドの市警察は、FBIの命令に反して、アラブ系の人たちの事情聴取をしないと言いましたが、私はそのニュースを新聞で読んで、とても嬉しくなってル=グウィンに手紙を書いたんです。そうしたらル=グウィンから間髪を入れず返事がきました。あなたの手紙のことばを市警察の署長と、それをバックアップしたユダヤ系の市長に届けましたよと言って。私はル=グウィンに対しては全然警戒心を持っていません。こういうことが起こった時、私の思いをかくさず伝えても、きっと受けとめてくれる。そう信じています。 略 ル=グウィンに対しては深い信頼を抱いています。』 いずれ返さなければならないので、どこかで見つけて是非手元におきたいと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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