カテゴリ:バレエ(国内バレエ団)
【NBAバレエ団公演】
ラスタのニジンスキー バレエ・リュスの夕べ 演出:セルゲイ・ヴィハレフ 指揮:榊原徹 演奏:東京劇場管弦楽団 メルパルクホール 開演 18:30 20世紀初頭にヨーロッパの芸術全般に衝撃と影響を与えた、ディアギレフ率いる「バレエ・リュス」のレパートリーの中から、ミハイル・フォーキン振付の4作品を上演。 フォーキンは、それまでのマイムや形式を重んじる古典バレエとは異なり、より演劇的な場面展開や登場人物の内面描写(例:ペトルーシュカ)をしたと思えば、ストーリーのない抽象バレエ(今日の「ショピニアーナ」とか)を先駆けた振付家でもある。(で、大体いいかな?) フォーキン以外でも、バレエ・リュスのレパートリーはそれぞれに個性的な小品ながら、総合芸術としての完成度が非常に高く、毎回見応えを感じる。 東京バレエ団の「ディアギレフ・プロ」も面白かった。 ●「ショピニアーナ」 出演/原嶋里会、ラスタ・トーマス 他 別名「レ・シルフィード」。詩人の青年が、森の中で夢想中に妖精と戯れて夢心地の時間を過ごす…そんなイメージかな。幻想的で幽玄な世界にうっとり。聴き覚えのあるショパンの曲にあわせ、ロマンティック・チュチュで軽やかに舞うNBAバレエ団のダンサーさん達は皆細身で奇麗だった。ラスタの高さのある跳躍はさすが。ただ、床の材質のせい(?)か着地時の音が結構響いて気になってしまった。 ●「ラ・カルナバル」 出演/田熊弓子、セルゲイ・サボチェンコ 他 ●「バラの精」 出演/猪俣陽子、ラスタ・トーマス ラスタ@バラの精が軽やかな大ジャンプで登場。会場のあちこちから「おぉ」と小さく声が漏れる。ラスタのバラの精には、妖しさはこれっぽっちもなく…ひたすら明るく陽性。 非常に元気の良い、体育会系のバラの精ですなぁ。 香りに例えると、同じ薔薇の精でもルジマトフだと濃厚な年代物のバラの香水のようだし、マラーホフでは薔薇の生々しい香りそのもののよう。ラスタは、シャワー後のひと噴きのオー・ド・トワレって感じだ。 ●「ポロヴィッツ人の踊り」 出演/鷹栖千香、アレキサンダー・ミシューチン あ、これ「ダッタン人の踊り」だったんだ(洒落ではない)。曲、衣裳、美術のすべてが異国情緒にあふれ、それだけでも魅力的なのに、さらにあの迫力満点の群舞を観た当時の観客は、さぞや熱狂しただろうと思う。 先日の大失敗のせいで最前列→25列目と遠くなってしまったけれど、地元の市民会館並みのこぢんまりとしたホールだったので、さほどのストレスは感じなかった。 でも…今度は失敗しないように気をつけるぞ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.02.25 23:35:26
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