カテゴリ:バレエ(国内バレエ団)
【バレエTAMA公演 vol.20】
プティパの遺産 vol.2 ドン・キホーテ 全幕 音楽:レオン・ミンクス 原作:ミゲル・デ・セルバンテス 原振付:マリウス・プティパ 演出・振付:淺野 正 (アレクサンドル・ゴルスキー改訂版振付による) ルネこだいら 大ホール 開演 16:30 <主要キャスト> キトリ:島田衣子(井上バレエ団) バジル:石井竜一 ドン・キホーテ:長瀬信夫 サンチョ・パンサ:山本秀典(東京シティ・バレエ団) ガマーシュ:山田秀明 ロレンツォ(宿屋の主人):田名部正治(岩田バレエ団) マリア(宿屋の女将):松延まきこ エスパーダ:菊地 研(牧阿佐美バレエ団) メルセデス:武田直美 キトリの友人:今関綾香、高橋綾乃 ロマの女:名嶋聖子、成舞香織 森の女王:若林美和(東京シティ・バレエ団) キューピッド:金子 優(下村由理恵バレエアンサンブル) 二人の妖精:塚本香織(NBAバレエ団)、渡辺明沙 地元ホールでの、バレエTAMA『ドン・キホーテ』公演を観に行きました。 子ども劇場の仲間と観る予定でチケットを取ったのですが、あいにく冬のつどいと日程が重なってしまい、急遽娘ちゃんを誘ったところ、少々渋りながらも(←クラシック・バレエ嫌い)着いてきてくれました。送迎は旦那様にお願いしたら、こちらも快く引き受けてくれました。2人とも、ありがとうね~。 実は今回初めて知ったのですが、「バレエTAMA」とは、1992年に、多摩におけるバレエの発展のために発足した団体なんですね。単独では公演を開催することが困難な比較的小さなバレエスタジオが集り、毎年多摩地区内のホールで公演やコンクールを行うなど、活発に活動されています。地元にこんな団体があったなんて、バレエファンの端くれなのに、灯台下暗しでお恥ずかしい。バレエTAMAのHPはこちら→★ 「おけいこバレエ」に毛が生えた程度かな…(失礼!)と思いきや、これがどうして、実力派揃いのゲストに加え、コールド、子役さん達に至るまで、踊り・演技共になかなか素晴らしく(1人1人をじっくり観れば、多少は「むむむ…」な人もいらっしゃいましたが)、「お客さんを楽しませよう」というサービス精神も旺盛で、たいへん楽しめました。 プロローグでは、騎士道マニアのドン・キホーテが、ドルシネア姫探しに旅立つまでの下りを丁寧に見せます。長瀬さん芝居上手。 島田衣子さんは、プロフィール写真を拝見すると優雅な妖精タイプのバレリーナさんかと思わせますが、華奢な肢体が奏でるシャープで溌剌とした踊りは観ていて小気味よく、勝ち気なキトリを好演していたと思います。結婚式のGPDDでは、長いバランスやダブルを入れたフェッテで魅せました。 結婚したらキトリの尻に惹かれそうな石井バジルも、キトリを優しくサポートし、ソロもそれほど大技ではないものの、安定していてました。安心して観られてこそ、主役です。 逆に主役を食うほどに、目を惹き付けるオーラを放っていたのは、エスパーダ役の菊地研さん。 キューピッド役の金子さんの、シューズの音を全くさせない軽やかな踊りも、思わず心の中でブラボーでした。 上手側に座ったので、宿屋前で繰り広げられるガマーシュと宿屋の夫婦(キトリの両親)の小芝居をじっくり楽しみました。ここのやりとりを観るのが、私のドン・キ鑑賞の楽しみの1つです。(毎夏のフェスティバルで、ダンス・ワークショップの講師をお願いしている松延先生が、キトリのお母さん役で出演されました) 多摩地区と一口に言えど、離ればなれの小さな各スタジオが全幕物のバレエを開催するには、練習や準備に相当の日数を要したと想像します。皆さんお疲れさまでした。 皆で力を合わせ1つの舞台を創り上げるのは、素晴らしいことですね。 5年ぶりぐらいにクラシック・バレエを観た娘ちゃんも、「久しぶりのバレエだったから…うん、結構楽しめたよ」だって お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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