カテゴリ:バレエ(国内バレエ団)
【新国立劇場バレエ団】
ラ・バヤデール [全3幕7場] 振付:マリウス・プティパ 演出・改訂振付:牧 阿佐美 作曲:レオン・ミンクス 新国立劇場オペラパレス 開演14:00 〈主要キャスト〉 ニキヤ:スヴェトラーナ・ザハロワ ソロル:デニス・マトヴィエンコ ガムザッティ:湯川麻美子 大僧正:ゲンナーディ・イリイン マクダヴェヤ:吉本泰久 黄金の仏像:八幡顕光 ドロラグヴァ:市川 透 ラジャー:逸見智彦 ジャンペの踊り:遠藤睦子/井倉真未 つぼの踊り:真忠久美子 指揮:アレクセイ・バクラン 演奏:東京フィルハーモニー交響楽団 私の”初”ザハロワ鑑賞が2003年の新国立劇場「ラ・バヤデール」でした。もう5年近くも前になるんですね…月日の経過の何と早いこと。あの頃のザハロワは20代前半とまだ若く、マリインスキーに在籍中でしたね。(パートナーはゼレンスキーでしたし)第一印象は、初々しいと言うよりはしっとりとした落ち着きありすぎて良くも悪くも(?)「若いのに老成してる…?」な感じ。でも、登場の瞬間から正統派プリマのオーラが漂ってましたね。そして踊り出してからは、ひたすら身体能力の高さと柔軟さ、美しさにひれ伏したい思いでした。それ以来ずっとファンです。 ザハロワのニキヤを観るのも2006年のボリショイ来日公演以来。…というか、バレエ観るの約4ヶ月ぶりなんですよねぇ。その間、心は演劇とロックにいっちゃってましたんで、久々に深緋のカーテンの前でオーケストラのチューニングを聴きながら開演を待つ時間が、なんだかとても新鮮に感じました。 さて、感想。 新国立劇場の美術や衣装は抑えめの色彩でまとめられており、どの作品も上品で美しいです。ラ・バヤデールも例外ではありません。冒頭で樹々の奥から宮殿が現れる演出は密林の中のアンコールワットみたい。神秘的な雰囲気が増していいですね。 ニキヤ@ザハロワの素晴らしさは…言わずもがな。ニキヤの顔を覆っていたベールを上げ、その神々しい美貌に息をのむシーンは予想していたとはいえ圧巻のオーラを放ち、客席が軽くどよめいたような…音は出ずとも空気が変わりました。ソロル@マトヴィエンコは、安定した踊りでなかなか好調。この人もずいぶん長く観てますが、いつの間にか貫禄が漂ってますね。演技面では、ニキヤを裏切ったあとの自堕落ぶりをもっと見せてくれたら◎。そう、演技といえば…花かごの踊りのクライマックスシーン。いつもハラハラするんですが、今回は蛇の出し方(噛まれ方)が、とても自然でした。 影の王国の群舞は相変わらずよく揃っていて、うっとりする美しさ。ここ、好きだわ~。「バレエ作品で、あなたの好きな場面は?」と聞かれたら、ベスト5には入りますな。しかし見惚れつつもついクセで、知ってても全員登場し終わるまで人数を数えてしまいます(笑)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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