カテゴリ:バレエ(国内バレエ団)
東京バレエ団
「ジゼル」 ゆうぽうとホール 開演 15:30 <主な配役> ジゼル:斎藤友佳理 アルブレヒト:マニュエル・ルグリ ヒラリオン:木村和夫 バチルド姫:井脇幸江 公爵:後藤晴雄 ウィルフリード:野辺誠治 ジゼルの母:橘静子 ミルタ:高木綾 ドゥ・ウィリー:奈良春夏、田中結子 指揮:アレクサンドル・ソトニコフ 演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 ホール入り口へのエスカレーターを上がって目に入ったのは、チケット窓口の大入の文字。だって、今日はルグリ様@アルブレヒトだもの。今回の「ジゼル」は、3人のジゼルに2人のアルブレヒト。しかもアルブレヒト役は、世界のルグリとマラーホフ…ということで、どの組み合わせを観ようか迷いに迷いましたが、「現役姿を拝めるのは最後かもしれない」と思い本日を選択しました。 今春のパリ・オペラ座公演「ル・パルク」の鑑賞をパスしたため、「全幕」でルグリ様を拝見するのは一昨年の「パキータ」以来かも。 斎藤さんのジゼル、良かったです。1幕では純朴な可憐さ、2幕ではアルブレヒトを包み込むような包容力のある暖かさに満ちあふれていて。日本的な容姿をしていらっしゃる(日本人なので当たり前ですが)ので、ウィリー=精霊というよりは、日本的ないわゆる「霊」っぽい雰囲気ですし、踊りも控えめ(身体能力の高いダンサーと比べて)ですが、表情を含め全身から訴えかけてくるものが…違いました。さすがはベテランですね。 ルグリ様は相変わらずのノーブルな佇まいで、どのポーズを切り取っても絵になる美しさ。いつも同じ感想になっちゃいますが、おみ脚の優美なラインといい、あの「ひたっ」と床に吸い付くような着地といい、ついつい脚に視線がいってしまいます。 ルグリ様@アルブレヒトからは、生前のジゼルへの愛はあまり感じられませんでした。貴族の青年が、村で評判の可愛い娘に遊び心でちょっかいを出しただけって感じで。(もちろん好意は抱いていたでしょうが) ラストも、マラーホフ@アルブレヒトだと「本当に君を愛していたんだぁ~許してくれ~ジゼルぅぅ~(大泣)」となるのですが、ルグリ様は、死してなお自分を愛するジゼルの愛の深さを知り「人を愛することとは、こういうものなのか。ジゼル、君から本当の愛を教わったよ…(じーん)」という感じ。ジゼルの純愛を背負い一生涯生きる「決意」すら感じたのは、私の考え過ぎでしょうか。 ただ悲しい、可哀相、ではなく、どこか突き抜けた清々しさを感じさせるラストに思わず、大粒の涙がほろり…でした。 ★ NBS「ジゼル」 公演ページ http://www.nbs.or.jp/stages/0809_giselle/index.html その他のキャストについては、追記する…かも? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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