カテゴリ:演劇
かがみ まど とびら
![]() 作・演出:藤田貴大 音楽:原田郁子 衣装:suzuki takayuki 照明:南 香織 音響:竹内和弥 映像:召田実子 舞台監督:須田雅子 彩の国さいたま芸術劇場 NINAGAWA STUDIO(大稽古場) 開演15:00 <出演> 伊野香織、川崎ゆり子、成田亜佑美、長谷川洋子 <あらすじ> おかあさんも だれしもが寝静まった夜 わたしはそっと お布団からぬけだして かがみのなかには もうひとりのじぶん まどのそと どこからか 夜の音がする とびらには もちろん鍵がかかっている かがみのなか まどのそと とびらのむこう おかあさんは 知っていて わたしはまだ知らないこと ※さいたま芸術劇場公式より転載 ★さいたま芸術劇場「かがみ まど とびら」公演ページ https://www.saf.or.jp/arthall/stages/detail/7857/ NINAGAWA STUDIOに面したガレリアは蜷川作品のギャラリー。情報プラザも今日は静か。 ![]() ![]() 前作の『めにみえない みみにしたい』が、こ劇関係の私の周囲でとても好評、高評価だったので、次作は必ず観たいと思っていました。……が、コロナの影響で春の公演は延期に。今回無事に開演できてよかったです ![]() 明日、お母さんに大切にしている古いぬいぐるみを捨てられそうになった女の子(主人公の女の子の母親)が、どこか遠くにぬいぐるみを隠そうと、かがみの中、まどの外、とびらの向こうを旅するファンタジー。絵本の世界のようなかわいくておしゃれなセット、映像投影で場面転換、演者と子どもたちのコール&レスポンス、逆さま言葉など台詞遊びも多々。演劇の楽しさを”きゅっ”とコンパクトに詰めた作品でした。「大人も子どもも楽しめる」に偽りなし。上手いなぁ。 藤田氏のコメントにあるように、コロナ禍の昨今、強く感じられるようになった「境界」について思いを馳せる。コロナ禍前の世界と今と。自由と不自由と。観劇できる私とコロナと戦う医療従事者と。大人と子どもと。たった一枚の「かがみ」「まど」「とびら」の向こうに、まるで別世界が広がっていることを思い知らされた2020年ではなかっただろうか。 知りたかった「かがみ」の向こう側。知らなければ無垢に幸せなままだったのかもしれない。でも人は勇気を出して向こうの世界に足を踏み入れて成長するんだなぁ。「たぶんそういうことかな?」と含みと叙情を感じるラストにもう一回観たい!気持ちが募る。再演あれば是非。 ![]() にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.01.10 19:52:48
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