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カテゴリ:本とか、絵とか、いろいろ
臆することなく、自分の大切な場所を言えるようになった姉妹、 家や親兄弟というしがらみから、自分の心を解き放とうとする青年たち、 若者たちの自由はもう妨げられない。 京都の岡崎に暮らす姉妹と青年たちの春夏秋冬を描いたら、 物語は終わるのかもしれないと何となく思っていたから、ちょっと心配だった4巻目。 今巻は「初夏」で、まだまだ終わらない(良かった♪)。 物語の初め、姉妹の不安が読む側にも辛かったのだけど、 それが自分たちの居場所を得て、しっかりと前に向かって進んでいけるようになった。 そうなると、姉妹を支えているようで不安定だった青年たちが、如何に踏ん切るか。 家というものの厄介さが、京都というところだからこその重みと苦しみを増幅させるのか、 他所者には理解出来ない部分があるのかもしれない…(正直、東京もんで良かったと思うし) でも現代に生きる青年たちには、何としても自由になってもらわねば。 そういう意味でも、今巻から登場したピアニストの少女が、象徴的に感じる。 若者は、己の才能を信じて、真っ直ぐに進んでいってほしいもの。 さて、若者たちはどんな盛夏を過ごすのか、次の楽しみ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 28, 2022 11:44:22 AM
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