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カテゴリ:坂田 博昭
最近、競馬場で馬の写真を結構撮るようになりました。 写真を撮ることも、それを使って書き物をすることも、この場を除いては仕事としての機会が現状あるわけではないので、そこまでエネルギーを使って真剣に撮るというわけではありません。ただ、写真を撮っておくと、例えばあとで見比べて何かわかったり感じたりすることがあるかも知れないな~などと思い、重賞のパドックなんかで気の赴くままにシャッターを押しています。 日曜日の仕事が去年の途中から午前中になり、日曜日にJRAの関東の競馬場で行われるレースもその気になれば見に行けるようになりましたので、そんな時に写真だけ撮り貯めておくことにしています。 たとえば、こないだは残念だったこの馬。 昨年12月24日 ラジオNIKKEI杯1着 馬体重466kg
今年3月4日 弥生賞8着 464kg 私はいわゆる「馬を見る目」が全くないので、こんな風に写真を並べてみてもどこがどうということは全然わかりません。 ただまあ何となく、そう思って見るからかも知れませんが、暮れの写真のアダムスピークはコロンとしていてなんとなく「幼児体型」みたいな感じなのに対して、弥生賞の方を見るとなんか「競走馬らしい」感じになって来ているような、そんな「形」の違いは感じられるような気がします。 短い間に馬は成長すると聞きますから、この馬も皐月賞ではどんな姿を見せてくれるのか、今からとても楽しみです。
残念だった馬と言えば、こちらもそう。 3月3日 チューリップ賞3着 420kg 言われているようにそもそも遅生まれですから、成長もこれからなんでしょう。初めてこの馬を見ましたが、正直「あんな凄いレースをする馬が、こういう馬なんだ…」というのが第一印象でした。お姉さんのブエナビスタもずっと「見栄えはしない」と言われ続けてきましたが、この馬はこれからどう変わってくるのか、むしろとても楽しみになりました。 さすがに桜花賞は見に行けないので、次に会えるのはオークス?それともまさかのダービー? ちなみに、お姉さんはこんな感じでした。 昨年11月27日 ジャパンカップ1着 464kg
地方競馬では、最近気に入った馬がこれ。 1月18日 TCK女王盃1着 467kg サウスヴィグラスの子供らしく、全体的にボリュームがあり、「かわいくて強そう」な感じ。実はこの日にシャッターを押しまくった写真を改めて一通り見ると、この馬の写真が図抜けて多く残っていました。素人目ながら、印象に残るものがあったのでしょう。確かこのときは珍しく馬券も取りましたし。 残念ながらエンプレス杯は中止になってしまいましたが、またいずれこの馬を見に行く機会があれば、このときの姿と重ね合わせて何かを感じられればと思っています。
私の場合、写真を撮ること自体が目的ではないので、周囲の皆さんが持っているような立派なやつじゃなくポケットに入るような普通のデジカメで、目の前を通る馬を手当たり次第に撮影しています。そして馬もみて、印象だけ掴む。いままでは「馬券の検討のため」にパドックで馬を見るという意識で、そういった一歩引いた視線での見方はあんまりしていませんでした。でも、最近こういう風に馬を見るようになると、何となく今までとは違う面白さを感じます。 それこそが、「生き物である」馬が頑張る競技であるという、競馬独特の面白さそのものなのかも知れません。単なる動物としての「馬」でもない、レースを走り、競走生活を送る「競走馬」が、競馬場というレースの舞台でどんな姿を見せるのかということ。その成長の様も含めていまはとても興味深く感じられます。 そういうことって、口ではよく言われますし、私自身も言ってきていたのですが、実際にそうするかとなると話は別。もう25年以上競馬を見ていますが、競馬場で「馬を見る」こと自体が、賭け事を離れて「愉しい」と思えるようになったのは、私の場合本当に最近のことです。 そんな風に思えるということ自体、私の方が競馬ファンとして「成長」した証なのかも知れません。そりゃ言い過ぎか?(苦笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年03月13日 23時36分33秒
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