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カテゴリ:大川 充夫
ミツオーです。またメットライフドームへ野球観戦に行ってきました。今回は西武ライオンズは大敗でした。次回は6月のセ・パ交流戦を見に行きます。埼玉西武VS(以下略。松坂投手、投げてくれるかなあ…)。 さて、先週の大井開催は「ダブルクラシック」、いわゆるトリプルクラウンの第一弾・羽田盃と、牝馬の2冠目・東京プリンセス賞が、9日(水曜日)と10日(木曜日)に相次いでおこなわれました。 (少し青空も見えていますが、このあとまた降った) ご覧のようなあいにくの空模様で、どちらも馬場コンディションは不良でのレースとなりましたが、たくさんの方にお楽しみいただきました。 羽田盃、優勝したのはヤマノファイト。 これで年明けのニューイヤーカップ・前哨戦の京浜盃に続いて重賞3連勝とし、南関東地区の世代ナンバーワンを強烈にアピールするカタチとなりました。 ヤマノファイトの手綱をとった本橋孝太騎手も、表彰式のインタビューで、 「力が一番上なのは、今日で証明できた」 と語り、ライバルたちとの勝負付けが済んだことをアピールしていました。 翌木曜日におこなわれた東京プリンセス賞では、圧倒的な人気におされた無敗の桜花賞馬・プロミストリープを7馬身も置き去りにして、グラヴィオーラが圧勝しました。 たしかにグラヴィオーラには、浦和1600メートルより大井コースのほうが向きそうだという印象はありましたが、人気のプロミストリープにも同じことが言えそうに思っていましたので、わたし自身は、着順はともかくとして、この着差には大いに驚かされました。 グラヴィオーラに騎乗した今野忠成騎手は、 「こんなに手ごたえよくていいのかな?って思っちゃったよ!」 と陣営の方々に満面の笑みをむけていました。 下にご紹介する表彰式インタビューでも語ったように、騎乗する今野騎手自身も驚いた内容だったようです。 第63回羽田盃 優勝ヤマノファイト号 本橋孝太騎手(表彰式インタビュー) 「こんな立派な馬にまたがらせていただいて、ホント、うれしいですね。 本追切までにはスタッフさんがしっかり仕上げてくれたので、ボクが心配することは何もないかなと、馬を信じて乗りました。 (逃げるカタチになったのは)いろんなパターンをイメージしてたんですけど、全く想像していなかったです。 1コーナーから最後までけっこう馬にとってはしんどい競馬だったんじゃないかなと思いますけど、最後までよく粘って、ヤマノファイトには感謝したいですね。 ホント、来ればくるだけどんどんエンジンかかってくる馬なので、馬が左から見えてるぶん、ずっと伸び続けてくれる感じでした。 また次もしんどい競馬になると思うんですけど、力が一番上なのは今日で証明できたので、あとはボクが馬の負担にならないようにすれば結果は必ずついてくると思います。 次はいよいよ大一番となるので、ぜひ本場でヤマノファイトの素晴らしい馬っぷりを見ていただいて、また次回ここでお会いできるように努力しますので、よろしくお願いします」 (羽田盃口取) 第32回東京プリンセス賞 優勝グラヴィオーラ号 今野忠成騎手(表彰式インタビュー) 「(プロミストリープをマークした?)そういう作戦でいきました。 えらく手ごたえがよかったので、まさかこんなに走ってくれるとは思っていなかったので、予想外でビックリしました。 (サウスヴィグラス産駒ですが)それほどムキになって走る馬ではないので、距離が長くなっても問題ないと思います」 (東京プリンセス賞口取) 繰り返しになりますが、この二つのレースはどちらも不良馬場。 だからといって単純に比較していいものでもないとは思いますが、何しろ2日続けて実施された同距離のレースです。 当然ながら比較してみたくなるわけですが…、 東京プリンセス賞 グラヴィオーラ 1分53秒1(1800メートルのものとしてはレースレコード) 羽田盃 ヤマノファイト 1分53秒7 みなさんはこの時計を、どうご覧になりますか? 上にカッコ書きで添えたとおり、グラヴィオーラの勝ち時計はレースレコード。 過去に東京プリンセス賞を1分53秒台で勝った馬は、 2012 アスカリーブル 1分53秒5(不良) 2009 ネフェルメモリー 1分53秒5(良) 2006 チャームアスリープ 1分53秒9(不良) などがいます。 これまた(というか、今回の2つのレースを比較する以上に)単純比較はできませんが、過去に「名牝」あるいは「女王」と呼ばれた馬たちのタイムを上回る、今回のグラヴィオーラです。 一方、ヤマノファイトの時計を上回る羽田盃勝ち馬はというと… 2014 ハッピースプリント 1分52秒6(稍重) 2013 アウトジェネラル 1分52秒8(重) 2012 アートサハラ 1分52秒9(稍重) 2011 クラーベセクレタ 1分52秒1(不良) 2010 シーズザゴールド 1分53秒7(重) 2008 ニックバニヤン 1分52秒8(良) 2007 トップサバトン 1分51秒1(良) 2006 サンキューウィン 1分53秒1(良) 2005 シーチャリオット 1分53秒5(良) などなど、ということになります。 近3年、1分54秒台~55秒台の決着が続いていた羽田盃ですが、その前の10年間では9頭が今回のヤマノファイト以上(同じタイム含む)で優勝しているわけです。 競馬は時計じゃありません。 勝てばいいのであって、一緒に走った馬たちの中で先頭ゴールをはたした者が偉いのです。 水泳競技などで決勝より下位の順位決定戦のほうが時計がいいということもありますが、それでもやはり決勝で1着となった者が金メダルをもらえるわけで、時計がよければ偉いということは(あんまり)ないのです。 わかってます。そのへんは。 ですから、過去の羽田盃馬にくらべて今年のヤマノファイトがどうこうと言うつもりはありません。 が、グラヴィオーラとヤマノファイトをくらべたら…いけませんか? 本橋騎手のコメントにもあるとおり、羽田盃は先頭のヤマノファイトに後続馬がせまってきたところ、「来ればくるだけどんどんエンジンがかかって」並ばせずに押し切った、という内容でした。 これはこれで着差や時計以上の強さがあると、評価しなくてはならないでしょう。 ひるがえって見るに、グラヴィオーラは直線入り口でライバルを「置き去り」にして7馬身。 直線は全くの単走で出した時計です。 もしも。 ヤマノファイトとグラヴィオーラが東京ダービーで対戦したら、どうなるか? って考えたくなりませんか?…わたしは、なるんです。 まあそのあたりをアレコレ言ってもはじまらないもので、実際に同じレースに両馬が出てきたときに初めて、このときの比較を思い出してみればいいのでしょうけども、そしてその日がくるかどうかは全くもってわからないわけですけども。 そんなこんなを考えさせられた、今年の羽田盃&東京プリンセス賞でした(…どうでもよろしいが、クラーベセクレタってものすごかったんですな。上の時計比較では、そこが一番のトピックなのかも)。 先週の大井開催、火曜日から木曜日3日間、「まるごと高知県3日間」というイベントがおこなわれました。 今年は、大政奉還・明治維新150年を記念して、高知県内でもそれを記念した博覧会がおこなわれるなど、幕末・維新で大いに盛り上がっているのだそうで(大河も西郷さんだ。録画だけして、全然見てない)、その一環として、高知競馬騎手が大井競馬場に来場したり、「土佐おもてなし海援隊」によるステージがおこなわれたり、福永祐一騎手によるトークショーがおこなわれたりしました。 高知競馬実況の橋口浩二アナウンサーと一緒に写真を撮ってみたり、 土佐おもてなし海援隊の演舞を見たり、 竜馬に扮した大井競馬キャラクター「うまたせ!」を見たり、 していたら、その名も「カメヤマシャチュウ」(=亀山社中だろう、絶対)という馬が出走しているので写真を撮ってみたり(勝ちました)、 でも亀山社中は高知じゃないよな、長崎だよな、と思ったり。 いやいや、でも海援隊だって高知じゃないぞ、京都?かな?まあ竜馬だしいいか、でもメンバーに中岡慎太郎とか吉村寅太郎とかジョン万次郎とかいるんですけど、っつか、海援隊のメンバーは竜馬しかいないんだけど、そこはそれ、高知の団体なんだから陸奥宗光(陽之助)がいても仕方ないもんな、とか思ったり。 水曜日の最終レースに、その名も「トサノナデシコ」という馬がいて赤岡修次騎手が騎乗してるのを発見したときに、これは勝つに決まっとる!!と興奮したり(結果:11着)。 幕末・維新好きのライト歴史オタ的には、諸々たのしい3日間のイベントではありました。 …なんかヘンですか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年05月14日 09時00分09秒
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